【Special Vision #4】WHO(世界保健機関)の新しい分娩ガイドラインを知る ~ ひとりひとりが大切にされ、出産のSDGsが実現されるために(見逃し配信あり)

Description

「出産のSDGs」を始めよう。新しいWHOガイドラインで


日本で「WHOお産の59ケ条」として知られたWHO(世界保健機関)の分娩ガイドラインが約20年ぶりに改訂され、日本語版も先日刊行されました。そのタイトルは"WHO recommendations: intrapartum care for a posotive childbirth experience"(邦訳『WHO推奨 ポジティブな出産体験のための分娩期ケア(医学書院)』)。思いやりのあるケア、医療者との豊かなコミュニケーションなど心理的な面にもスポットライトが当たり、「ポジティブな出産体験」という言葉が入りました。

https://www.who.int/reproductivehealth/publications/intrapartum-care-guidelines/en/

イントロダクションによると、国連の専門委員会のひとつであるWHOは、国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標3「GOOD HEALTH AND WELL-BEING (well-being=幸せ、福祉、安心、満足)を」と「女性、子ども、青少年のための国際戦略」にそって、このタイトルを掲げました。この20年の間に妊婦さんの心理的な側面に関わる研究が進み、その価値が科学的に明らかになってきたということもあります。

<Special Visionは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています>

女性たちは、ひとりひとりが大切にされ、意思決定ができ、可能な限り自分の力で出産することができると自信が湧き、難産であっても、それを乗り越えた時自分のパワーが増えていると感じるものです。それは「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標5にあげられたジェンダー平等の実現にもつながり、男、女を問わず社会全体にそのメリットが還元されます。
Special Vision#4は、この分娩ガイドラインの作成委員をつとめた小児科医の森臨太郎氏、公衆衛生を専門とする医師で元・WHO職員の永井真理氏、そして分娩ケアガイドライン翻訳チームのひとりでドゥーラ(出産の援助者)研究でも知られる助産師の福澤利江子氏の3名をお迎えし、ガイドライン作成の背景や作成方法、使われ方についてお話しいただきます。

『WHO推奨 ポジティブな出産体験のための分娩期ケア(医学書院)

透明で公正中立な手法で作成され、現実に可能かといった点も考慮されて検討されるWHOの分娩ガイドラインは、世界中の出産にあてはまるもので、国によってはこれによって母子保健行政が大きく動くこともあるそうです。日本では国や自治体がWHOガイドラインに注目する場面は少ないのですが、よくある産科医療の有効性をEBMの観点から検証した『WHOの59カ条 お産のケアガイドライン』(1997年 農文協)、『WHO勧告間にみる望ましい周産期ケアとその根拠』(2002年 メディカ出版)は多くの医療者が個人的に読み、分娩ケアを見直す契機にしました。

これまでに出版されてきたWHOガイドラインの書籍

今回の新しいガイドラインも、活用していきませんか?コロナの影響で、中止すべきか否か悩ましいケアもたくさんありますので、その参考ともなります。
リアルタイム参加でも、その後に録画をお送りする見逃し配信でもご覧いただけますのでぜひご参加・ご視聴ください。

■プログラムとゲスト


1.永井真理氏 

永井真理氏
(国立国際医療研究センター国際医療協力局/元・WHO西太平洋地域事務局リプロダクティブ・妊産婦・新生児・小児・思春期部門 医官)

WHO西太平洋地域事務局で

<プロフィール>
1967年京都に生まれ、小学校から高校までを三重県で過ごす。東北の杜の都で医学を習得したあと、東京都内の病院で研修し 総合内科専門医を取得。旅好きが高じて、1999年より国境なき医師団などの NGO、国際協力機構 (JICA)、国連 (WHO) など転々としながら暮らす。その途中、必要にかられて36歳で米国留学、ジョンズホプキンス大学院で公衆衛生を学ぶ。あいまに霞が関の勤務も経験。これまで長く住んだ国は、東からフィリピン、カンボジア、スリランカ,アフガニスタン、イラン、セネガル、アメリカ。若い人が多い国では妊婦さんも多く、自然に母子保健の仕事も増えていった。2015~2018年にWHO西太平洋地域事務局に赴任し、リプロダクティブヘルスと母・新生児保健に関する各種WHOガイドライン作成に携わった。現在も、WHO、世界エイズ・結核・マラリア対策基金、JICA などで国際保健の仕事を続けているが、コロナのためにすべてがオンラインになってしまい残念。ただし新潟で親をみながら仕事ができるようになったのは、大変ありがたい。趣味は旅。理想の人はスナフキン。本籍は鳥取。出身地の話では、だいたい相手と話があう。早く夫婦別姓が選択できるようになってほしいと思っている。


各国の保健省と仕事をされてきた貴重なご経験からお話をうかがいます。


2.森 臨太郎氏
(国連人口基金・アジア太平洋地域事務所/人口高齢化と持続可能な開発に関する地域アドバイザー/京都大学大学院医学研究科・客員教授)

<プロフィール>
1995年岡山大学医学部卒。日本をはじめ、豪州、ネパール、英国などで医師として診療に従事。その後、ロンドン大学熱帯医学・公衆衛生学大学院で公衆衛生修士を取得、2004年よりブレア政権保健医療改革の中核の一つ、NICE(National Institute for Health and Care Excellence)のガイドライン作成に携わる。その後、国内外やグローバルレベルの保健政策の策定や評価にかかわり、2008年には世界保健機関に出向して、北海道洞爺湖サミットやアフリカ開発会議において、グローバルヘルスの政策策定に携わる。東京大学国際保健政策学准教授、国立成育医療研究センター政策科学研究部長として、持続可能な保健や社会制度について、研究を行い、2019年より現職。博士(医学)。日英両国の小児科学会専門医。主要学術雑誌に学術論文300編以上出版、著書に「持続可能な医療を創る」(岩波書店)、「イギリスの医療は問いかける・良きバランスへ向けた戦略」(医学書院)など。


WHOガイドラインはすべての国で役立ちます。森先生には、発展途上国と先進国双方が抱える今の課題について、企画段階で、いろいろと教えていただきました。


3.福澤利江子氏
(筑波大学医学医療系 助教)

<プロフィール>
筑波大学医学医療系 助教。助産師、国際ラクテーションコンサルタント。 岐阜県出身。
1998年に広島大学卒業
1998-2000年 羽島市民病院産婦人科病棟
2000-2003年 長野県看護大学母性看護学講座 助手
今回のWHOガイドラインの日本語訳に携わる。
妊娠・出産は、それ自体は人によるコントロールが不能な領域であっても、妊産婦さんは皆、納得のいく良い出産体験をしたい、心をこめたケアを受けたいというニーズがあることについて「ドゥーラ」が鍵になると思い2003-2009年にイリノイ大学シカゴ校に留学。
日本で1970年代に初めてドゥーラという言葉を紹介した故小林登先生(小児科医)に出会い、2005年よりチャイルド・リサーチ・ネット「ドゥーラ研究室」にてドゥーラの情報を日本語で紹介。帰国後は昭和大学横浜市北部病院、東京大学助教を経て、2015年より現職。
「A Doula Story」「DOULA!」「出産の自由を求めて」「マイクロバース」「おっぱいバンザイ」などの映画の日本語字幕、国際出産イニシアティブによる「安全で母子&家族を尊重したケアを実現するための12のステップ 」の翻訳者。
趣味は眠ること。家族は夫と4歳と7歳の娘。





『助産雑誌』(医学書院) 2021年6月号
「特集 ガイドラインの内容を解説!ポジティブに出産体験のための推奨項目56」(全27ページ)で、福澤氏が執筆しています。この号には永井氏の巻頭インタビューも掲載されています(河合が取材しました)。



福澤先生に推奨の概要についてプレゼンテーションを頂いたあと、森先生、永井先生にお入りいただき、カンバセーションの形で議論を深めていきたいと思います(当初は全体を講演形式で考えておりましたが、限られた時間をより要領よく使うために形式を変更いたしましたことをご了承ください)。

河合のイントロダクションのあと、福澤先生のプレゼンテーション、永井先生、森先生とのカンバセーション、全体カンバセーションと進む2時間半を計画しております。


■対象者


このテーマに関心ある方どなたでも

■配信


当日は、ZOOMを使っての配信となり、13:45より開場します。見逃し配信は、6月中に公開予定。


■Special Visionとは 

 

Special Visionは、34年間妊娠・出産にこだわってきた出産ジャーナリストの河合蘭が、
同じく、産み育てやすい社会を目指し活動してきた光畑由佳とのパートナーシップのもと、
これまで取材してきた出産・不妊・子育て関連の専門家をゲストにお迎えする
ウェブセミナー形式のオンラインコンテンツです。

少子化が加速する日本ですが、
日本の周産期医療や生殖医療、母子保健の世界には、
ぜひお会いいただきたいユニークな提言を持つ専門家がたくさんいらっしゃいます。
そして、その方の「声」で、その方のまなざしと共に聴いてほしい言葉もあります。

ご登場いただくのは、旬のニュースを語って頂ける現在取材中の方から、長いおつきあいの方まで。
その方の感性と学び、そして経験からしか生まれないかけがえのないビジョンを、
リアルタイムならではの鮮度でシェアし、交流するプロジェクトです。



■プロデュース



河合 蘭 (出産ジャーナリスト)


1959年東京は世田谷区の生まれで、なぜか国立小児病院(成育医療研究センターの前身)の隣りで育つ。1986年より出産、不妊治療、新生児医療を追い続けてきた出産専門のフリージャーナリスト。3人の子どもを育てつつ、女性の立場から、現代人が親になるときのさまざまな問題について書いてきた。東洋経済オンライン(東洋経済新報社)、現代ビジネス-FRaU(講談社)、朝日新聞アピタル(朝日新聞社)等に寄稿。『出生前診断-出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新書)で、2016年科学ジャーナリスト賞を受賞。著書はほかに『卵子老化の真実』(文春新書)、『未妊-「産む」と決められない』(NHK出版)、『安全なお産、安心なお産-「つながり」で築く、壊れない医療』(岩波書店)等。国立大学法人東京医科歯科大学非常勤講師、日本赤十字社助産師学校非常勤講師、NPO法人日本助産評価機構評価委員、日本赤十字社医療センターBFH(赤ちゃんにやさしい病院)推進委員会外部委員、厚生労働省 NIPT等の出生前検査に関する専門委員会構成員

Webサイト  http://www.kawairan.com/


光畑 由佳 (モーハウス/NPO法人子連れスタイル推進協会代表)


倉敷市出身。美術企画、建築関係の編集者を経て、1997年の2人目の出産後、電車の中での授乳体験を機に、「産後の新しいライフスタイル」を提案するため授乳服の製作を開始、産後女性のエンパワメントを目指し、「モーハウス」の活動を始める。
自社で実践する「子連れ出勤」は古くて新しいワークスタイルとして国内外から注目され、内閣府女性のチャレンジ賞、お茶の水女子大学賞など受賞歴多数。著書に『働くママが日本を救う!子連れ出勤という就業スタイル』。女性、企業、学生などに向けての講演も行っており、「子連れ出勤」は東京・青山(現在日本橋に移転)やつくば市の直営ショップでも実践中。看護実習や海外からの研修生も受け入れており、2014年、2016年の「APEC女性と経済フォーラム」では日本代表としてスピーカーを務めた。筑波大学大学院非常勤講師。政府関係や行政の有識者会議委員歴任。子育てと社会を結びつけ、多様な生き方や育て方、働き方を提案する「子連れスタイル推進協会」の代表も務め、現在は東京大学大学院等複数の大学で子連れ出勤の社会的意義に関する研究を行っている。


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  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1050678 2021-06-23 07:27:09
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Sun Jun 27, 2021
2:00 PM - 4:30 PM JST
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Venue
Online event
Tickets
参加費 SOLD OUT ¥1,300
非販売席(本イベント関係者専用/氏名・所属記入必須)
参加費(追加しました) ¥1,300

On sale until Jun 27, 2021, 5:00:00 PM

Combini / ATM payment will be closed at the end of Jun 26, 2021.

Organizer
Special Vision
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