特別編 複雑なスマート・コントラクトのデータ容量を圧倒的に節約する技術「マークル化抽象構文木」とは? | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-09-22T19:39:47+09:00 Peatix ブロックチェーンハブ 特別編 複雑なスマート・コントラクトのデータ容量を圧倒的に節約する技術「マークル化抽象構文木」とは? tag:peatix.com,2016:event-189691 2016-08-19T18:45:00JST 2016-08-19T18:45:00JST 特別編 複雑なスマート・コントラクトのデータ容量を圧倒的に節約する技術「マークル化抽象構文木」とは?講師: 日向 理彦(ひゅうが まさひこ)株式会社ブロックチェーンハブ 技術アドバイザ/合同会社ジャノム 代表社員 (CEO) ■概要複雑な条件分岐のあるスマート・コントラクトに対し、そのデータ容量を圧倒的に削減することができる可能性を秘めている技術「マークル化抽象構文木」の解説を行います。なお、受講にあたりビットコインの技術的な基礎知識(特に、pay-to-pubkey-hash、pay-to-script-hash、scriptPubkey、scriptSig 等)があることが望ましいですが、必要に応じて講義中に解説を行う予定です。■詳細近年になり、ブロックチェーンの肥大化が大きな問題として取り沙汰されることが増えてきております。 ブロックチェーンにはジェネシスブロック(一番最初のブロック)から現在に至るまですべてのトランザクションのデータが蓄積されておりますので、ビットコインのユーザ数が増えトランザクションが増えて行くに従ってこの問題は加速していくものと考えられています。特に、単純な送金を超えた高度な機能を有したトランザクション(いわゆるスマート・コントラクト)が注目を集めており、そうしたトランザクションは従来のものと比べてデータサイズが大きくなりがちですので、ブロックチェーンの肥大化問題は益々重要度を増していくでしょう。この問題を解決ないし緩和するための一つの手法として、トランザクションに複雑な条件が記載されている場合にサイズを劇的に削減することのできる画期的なアイディアが提案されました。 この手法はマークル化抽象構文木(Merkelized Abstract Syntax Tree; MAST)と名付けられています。本講義ではマークル化抽象構文木を理解するために必要なビットコインでのトランザクションの仕組みを復習しつつ、マークル化抽象構文木の基本原理やメリット・デメリットなどを解説いたします。