「学びなおし西洋建築」第15回 盛期モダニズム
この講義では、1920年代以降のモダニズムの歴史を解説します。
第一次世界大戦後のドイツに生まれた教育機関バウハウスは、オランダのデ・スティルやドイツの表現主義の動きとも関わりながら、ワルター・グロピウスによる1926年の「バウハウス デッサウ校」にみられるような明晰なデザインを見出します。翌1927年、ミース・ファン・デル・ローエは、ケルンでドイツ工作連盟が催した「住居」展を指揮して頭角をあらわし、同展でル・コルビュジエが最も良い敷地を与えられたのは、まだ実作こそ少なかったものの有名人だったからです。こうした流れを、1932年にニューヨーク近代美術館(MOMA)でフィリップ・ジョンソンらが催した「近代建築—国際展覧会」は、インターナショナルなものとして位置づけました。そして、世界を分断する第二次世界大戦の足跡が迫る中、1950年代以降につながる動きもみられるようになります。
モダンデザイン、機能主義、合理主義・・そのような言葉にふさわしい建築は、どのように展開したのでしょうか。大きな時代の流れと各建築家の思想、実作の豊かさと理論の意義の双方に目配りしながらレクチャーします。
この「学びなおし西洋建築」シリーズは各回90分で完結します。各回40〜50枚のパワーポイント資料を用い、講義の全容を記した8〜10枚程度のレジュメを事前に配布します。具体的な建築を、背景となる社会との関係とあわせて読み解くことで、腑に落ちる西洋建築史にしたいと思います。質疑応答の時間を、各回の講義の中間と最後にあわせて20分ほど設けますので、なんなりとご質問ください。次回以降は、以下の内容を予定しています。
第16回 現代建築 3月20日(土)10:00〜11:30
10:00 AM - 11:30 AM JST
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一般 ¥2,800
Combini / ATM payment will be closed at the end of Mar 5, 2021.
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倉方俊輔+東京建築アクセスポイント178 Followers