近代美学入門 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T14:01:50+09:00 Peatix 国立人文研究所 近代美学入門 tag:peatix.com,2021:event-1800779 2021-04-22T19:30:00JST 2021-04-22T19:30:00JST 【講座概要】 音楽や小説に感動して「芸術とは天才が創造したものだ」と思ったり、生い茂る草花にうっとりして「絵になる風景だ」と呟いたり――そんな経験がある方は、少なくないのではないでしょうか。しかしどちらも実は、近代美学に基づいた発言です。近代以前の人々なら、このような表現をすることはなかったでしょう。 わたしたちが美や芸術について何気なく抱いている ”常識” の多くは、17~19世紀のヨーロッパで成立した価値観です。この時代に、美学(美や芸術に対する思想)は大きく転換しました。本講座では、その転換の大筋を紹介します。 第1回目では、アートという言葉の意味が「技術」から「芸術」へと変化する過程を整理し、「芸術」自体が近代に生まれた概念であることを学びます。第2回目では、芸術概念の成立に伴って、芸術とは天才による独創的な創造だと考える「天才美学」が登場することを学びます。第3回目では、風景画と風景式庭園の発達に目を向けつつ、その背景に、ありのままの自然を「絵のように美しい」と捉えるようになる、自然観の変化があったことを学びます。第4回目では、山岳に対する人々の評価が、悪魔の棲む暗い場所というイメージから一転したこと、それとともに自然に対する「崇高」という概念が発達したことを学びます。 こうした近代における美学の変化を学ぶことで、近現代の価値観を相対化できるようになるでしょう。美や芸術について思索を巡らせることがいっそう楽しくなる、その一助となることが、本講座の目標です。オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を用いて行います。==========タイトル: 近代美学入門(全4回) 初回日時: 2021年4月22日(木) 19:30 - 21:00 日程:4月‐7月の第4木曜日(4/22、5/27、6/24、7/22) 場所: オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンライン講座 参加費: 全4回 一般8,000円/学生4,000円※学生でお申し込みの方は、(1)お申込み時のアンケートのメールアドレス欄に、大学などの在籍先が発行したメールアドレスをご記入いただくか、(2)当日までに、学生証の画像・写真をinfo@kuniken.orgまでメール添付にてお送りください。 各回の予定第一回:「芸術」概念の誕生第二回:完全性の美学から天才美学へ第三回:自然観と絵画・庭園の変化第四回:「崇高な山」の発見 参考図書ウンベルト・エーコ『美の歴史』植松靖夫、川野美也子訳、東洋書林、2005年小田部胤久『芸術の逆説――近代美学の成立』東京大学出版会、2001年安西信一『イギリス風景式庭園の美学――「開かれた庭」のパラドックス』東京大学出版会、2000年、増補新装版2020年マージョリー・ホープ・ニコルソン『暗い山と栄光の山――無限性の美学の展開』小黒和子訳、国書刊行会、1989年 講師井奥陽子(いおく ようこ)東京藝術大学美術研究科教育研究助手。日本女子大学、二松学舎大学非常勤講師。博士(美術)。専門は美学・芸術学、とくに18世紀ドイツの美学思想史。著書に『バウムガルテンの美学――図像と認識の修辞』(慶應義塾大学出版会、2020年)、論文に「A・G・バウムガルテンとG・F・マイアーにおける固有名とその詩的効果」(『美学』254号、2019年)など。 オンライン会議室ご招待状: チケットご購入の方に、Peatixの自動送信メールにてご案内いたします。※チケット購入の際にアンケートへのご記入をお願いいたします。※ご不明な点がございましたら、Peatixのメッセージ機能を用いるか info@kuniken.org までお問い合わせください。 Peatixチケット購入締切: 当日18時30分まで販売しております。 Peatixチケットキャンセル: チケット購入後はお支払い方法により返金手数料が発生します。クレジットカード決済の場合、返金手数料はかかりません。キャンセル期限はチケット購入締切と同じ当日18時30分です。 ==========KUNILABOではほかにもいろんなオンライン講座を企画中です。詳細が決まり次第ご案内いたします。ご期待ください。