学びながら読む、3週間の "おそい" 読書 書籍 : 『方法序説』(デカルト著) 講師 : 三浦 隼暉 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-02-13T13:23:54+09:00 Peatix The Five Books 学びながら読む、3週間の "おそい" 読書 書籍 : 『方法序説』(デカルト著) 講師 : 三浦 隼暉 tag:peatix.com,2021:event-1749505 2021-01-16T11:00:00JST 2021-01-16T11:00:00JST 1) The Five Bookについて長く読み継がれている古典には、視界を開かされる鋭い視点が提示されていることや、読者の琴線に触れる言葉が散りばめられていること、現代でも重要さを全く失わない問題が提議されていることがあります。当たり前だと思っていたことをもう一度考え直すきっかけになったり、新たな考えが生まれたりすることも多いのではないでしょうか。一方で、古典には、用語や文脈・歴史背景の理解が不足していると理解できない箇所があることや、言い回しや論理構造の難解な箇所も多く、読み解くのに苦労することが多いのも確かです。また、周りに同じ本を読んでいる人を見つけるのが難しいこともあり、どうしても一人でその本と格闘することになってしまいます。The Five Booksは、古典中心に、専門家のオンライン講義を受けながら30人の読者と共に2~4週間かけてじっくりと読む、"おそい" 読書を行う読書体験プラットフォームです。The Five Bookでの講義の流れについては、以下の図をご参照ください。 2) The Five Booksの特徴 各々のペースで書籍を読み進め、週に一度の講義を受ける、というのが基本的な流れになります。開講期間中は、Slackの期間限定の読者グループへ参加します。他の読者と疑問点を共有したり、講師からの問いについて読者同士で考えを共有・議論する中で、読みながら考えることができます。The Five Bookの講義と読書グループのイメージについては、以下の図をご参照ください。 The Five Booksの詳細は公式ウェブサイトをご参照ください。3) 講義内容講義概要今から約400年前、現代科学の礎が築かれた科学革命の時代、ルネ・デカルト(1596–1650)という一人の天才が、新たな哲学を打ち立てるために奮闘していたことをご存知でしょうか。この講義では、そんな彼の努力のなかで生み出された稀代の名著『方法序説』(1637)を三週間かけて一緒に読んでゆくことになります。この本を読んで得られるものを一言で表すならば、〈考えるための方法〉ということになるでしょう。彼の生きた17世紀は「方法の世紀」とも呼ばれる時代でした。なぜ方法なのか。それは、新たなものごとの誕生には常にそれを遂行するための方法が伴わなければならないからです。前の時代と同じやり方では同じ結果になってしまう。彼らは方法を打ち立てることで、新たな科学を、そして新たな哲学を打ち立てようと試みたのではないかと私は考えています。『方法序説』はそんな方法の世紀においても、随一の影響力と破壊力をもつ書物でした。その内容を見ると、現代科学では否定されている事実や、批判されがちな心身の二元論などが登場してきます。しかし、本書を読む上で重要なのは、デカルトがそのような考えに至ったのはなぜか、という点です。そこにこそ方法があるからです。そのような思考の方法は、いつの時代にも妥当しうるものとして、現代の我々にとっても大いに参考になることでしょう。使用テクスト:『方法序説』は岩波文庫や中公クラシックス、白水Uブックス等から翻訳が出ています。各自手に入れやすいものをご用意ください。それぞれで訳が異なる部分があると思いますが、そういった違いがなぜ生じてくるのかを考えることも含めて楽しみましょう。各講義の内容第1回(01月16日:11:00-12:30)山に登ったことがある方はご存知かもしれませんが、道具を揃えたり、地図を確認したりする準備作業は、山登りそのものと同じくらい、あるいそれ以上に大事な作業です。最初の講義では、『方法序説』を読み進めるための入念な準備をしてゆきます。古典を読む上での難しさのひとつに、それが書かれた時代の人々と問題意識を共有できていないということが挙げられます。この講義では、なぜデカルトが『方法序説』を書かなければならなかったのか、ということについて他の哲学者たちや、歴史的出来事との関係でみてゆくことになるでしょう。また、地図を確認するように、この著作の全体像についても忘れずに確認しなければなりませんね。第2回(01月23日:11:00-12:30)この講義では『方法序説』第1部から第3部を扱います。この箇所では、この著作に至るまでのデカルト自身の来歴が回想されながら、学問や実践のための規則や格率が示されています。それらの中身について吟味し、それらを通じて彼が伝えようとしていたことを掴み取りましょう。第3回(01月30日:11:00-12:30)この講義では『方法序説』第4部を扱います。この箇所では、デカルトの形而上学的な思想が展開されています(有名な「我思う故に我あり」も登場します)。伝統的な哲学用語や哲学的な意味での「神」に関する議論は、初めて読む方々にとっては少し難しいかもしれません。でも心配いりません!この講義では初めから丁寧に解説してゆきます。第4回(02月06日:11:00-12:30)この講義では『方法序説』第5部から第6部を扱います。この箇所では、デカルトの自然学に関する思想が展開されています。物理や医学、宇宙などについて考えることはどれも、「自然」というものについて考えることです。ここでは、よく批判される、動物を単なる機械とみなす考え方も登場してきます。でも、デカルトは実際どんな言い方をしていたのでしょうか。自分自身の目で彼の言い分を吟味してみましょう。4) 講師からのメッセージこんにちは。東京大学大学院で哲学を研究している三浦隼暉(みうらじゅんき)と申します。「哲学研究って何をしているの?」と聞かれることがしばしばあります。研究の進め方は人によって様々ですが、私の場合、約300–400年前のヨーロッパで書かれたものを読みながら、その内容を、時代も文化も全く異なる現代の我々にも理解できるような仕方で提示し直すような研究をしています。哲学との出会いはいつだって早くも遅くもない、と私は考えています。大事なのは、どんな風に出会うか、ということなのです。私は幸い素敵な先生に導かれて哲学書を上手に読み始めることができました。もしみなさんにとって私がそのような存在になれたら、なんと素晴らしいことでしょうか。けれど、上手に読むことよりもっと大事なことがあります。それは「哲学は留保なしに愉しい」と感じることです。一緒に哲学書を紐解くことで、そのような愉しさを経験するお手伝いができればと考えています。最後に、私の恩師が残した言葉を送ります。「本は一人で読むものですが、ときには窓を開けて一緒に哲学をしましょう」。5) 備考・留意点書籍は、参加者各自でご用意ください。講義にはWeb会議サービスのZoomを使用いたします。各講義は、録画のうえ参加者へ講義後に共有いたしますので、一部講義にご参加が難しい場合もご参加をいただけます。講義では、受講者の方に質問や受講者同士の対話を強要することはありません。講義中のご質問は、Zoomのチャットまたは音声で行うことができます。受講期間の対話ツールには、Slackを使用いたします。Zoom, Slack共に、本名またはニックネームでご参加いただけます。参加申込期限は、01月15日の20:00となります。また、申込定員(30名)に達し次第受付を締め切らせて頂きます。*1月11日追記:本講義の受講人数を30=>35名に変更させていただきました。本講義の最小決行人数は、5名とさせていただきます。01月14日の20:00の時点で最小決行人数に達していなかった場合は、本講義をキャンセルさせていただき、参加登録をされた皆様へご返金させていただきます。参加ご登録後のキャンセルについては、開講1週間前(01月9日)まで受付けます。peatixページよりキャンセル申請を行っていただきますようお願いいたします。その他のお問い合わせについては、トップページのお問い合わせ欄よりご連絡いただきますようお願い致します。 Updates tag:peatix.com,2021-01-11 13:38:01 2021-01-11 13:38:01 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#881114 Updates tag:peatix.com,2020-12-19 02:43:11 2020-12-19 02:43:11 タイトル は 学びながら読む、3週間の "おそい" 読書 書籍 : 『方法序説』(デカルト著) 講師 : 三浦 隼暉 に変更されました。 Orig#865277