破壊の形而上学へ | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T11:49:53+09:00 Peatix A&ANS 破壊の形而上学へ tag:peatix.com,2020:event-1683942 2020-11-22T19:00:00JST 2020-11-22T19:00:00JST 「破壊の形而上学へ」飯盛元章 この世界は、とつじょ想像もつかないしかたで突き崩されうる。日常的な世界は根本から破壊され、わたしたちは未知の世界へと投げ込まれることになる。本発表では、あらゆるものがこうした根本的な破壊の可能性にさらされているということを示したい。通常、破壊はネガティブなものとして理解されているだろう。破壊とは、安定した秩序を突き崩す悪しきものである。こんなふうに理解されているはずだ。これに対して、本発表で強調したいのは、破壊そのものがもつ解放の力である。ときに退屈でさえあるこの現実世界は、とつじょ土台から突き崩される。破壊の力によって、この世界にとてつもない風穴が開けられるのだ。破壊は、わたしたちをこの世界の連続性から解放し、未知のあらたな世界へと転生させるのである。哲学者のカンタン・メイヤスーにしたがえば、あらゆる事物や世界そのものには、それらが現にいまこのようになっていることの必然的な理由が欠けている。つまり、すべては偶然的であり、たまたまこのようになっているにすぎないのだ。したがって、いかなるものも、つぎの瞬間には崩壊し、まったくべつのあり方へと劇的に変化するかもしれないのである。つぎの瞬間、この世界は崩壊し、鬼が出没する大正時代の世界がやってくるかもしれない。あるいは、時間が逆行する世界が到来するかもしれない。わたしたちが生きるこの現実世界には、こうした強い破壊の可能性がまとわりついているのだ。本発表は、カンタン・メイヤスー、グレアム・ハーマン、カトリーヌ・マラブー、ジャン=ピエール・デュピュイ、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドといった哲学者たちとともに、破壊をめぐるあらたな形而上学の構築を試みる。破壊の形而上学へ!参考記事:哲学はなぜ世界の崩壊の快楽を探究してしまうのか パンデミックから破壊の形而上学へ飯盛元章飯盛元章〈Motoaki Iimori〉プロフィール1981年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業、中央大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。博士(哲学)。現在、中央大学兼任講師。著書に『連続と断絶ホワイトヘッドの哲学』、『メルロ=ポンティ哲学者事典第二巻・第三巻・別巻』(共著、 白水社、2017年) 日時:2020年11月22日(日)19:00〜21:00会場:国立市公民館中集会室 or zoom(オンライン)参加費:国立市公民館1500円(当日会場にて精算をお願いします)    オンライン一般 / 1000円、学生 / 500円画像制作:村上真里奈主催:A&ANS