読書会:ハンナ・アレント「責任と判断」の一節から | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T11:44:45+09:00 Peatix 猫乃小径 読書会:ハンナ・アレント「責任と判断」の一節から tag:peatix.com,2020:event-1650079 2020-10-29T15:00:00JST 2020-10-29T15:00:00JST 【概要】ハンナ・アレントの著作「責任と判断」のうち、pp.83~254:道徳哲学のいくつかの問題を題材に、読書会+を開催致します。なお、参加に際し、必ずしも本著作や該当部分につき、事前に読み込む必要はありません。(参考:~pp.82までの概要) ナチス体制の下で、合法的・事務的に強制収容所での各種措置が行われるという、従前までの道徳的・規範的な概念が崩壊してしまっていた中、それでもこうした状況に飲み込まれなかった少数の人々が存在しました。 何故、この人たちは流されずにすんだのでしょうか、多くの人が振り返ってみれば犯罪とみられる行為に手を染め、またそれを止めようとしなかったのはなぜだったのでしょうか。 この二つの問いについて考察しながら、危機時における自発的な規律付けの可能性(犯罪に手を染めず、組織を去ることができたのは何故か)を探ったのが著作の最初の考察(~pp.82)です。 今回の題材箇所は、このような危機的な状況以外の場面でも、その時々の常識や通説的な道徳・規範概念に必ずしも依拠せず、自分自身の行動や判断の指針たり得る、自発的な規律付けの可能性について考察した部分です。自分自身のためだけでなく、他者のためにもと思い働いていると、いつの間にか自分を損なうことになりがちな状況に私自身が悶々としていた際、他者の眼差しを意識しながら自分自身を律することへのアレントの思い入れと、そうではない主体の立ち振る舞いに対する彼女の厳しい態度に、私自身はシビれるとともに、胸がスッとした気持ちになりました。最初に、アレントや本著作の概要を紹介し、自身の解釈・補足も織り交ぜながら、題材文章を一緒に読み進めていきます。質疑を挟み、皆様が気づいたこと、考えたことなどを交換し合う時間を長く設けられたら、と考えています。「周囲の押し付けでない、自発的な自分自身の規律付けの可能性」という話題に関連して、何がしか皆様の中で発見や気づき、それを言葉にするきっかけの一助になりましたら幸いです。【定員】10名程度 ご興味・ご関心を持って頂けましたら、どなたでもご参加下さい。 1人でも参加の希望がありましたら開催する予定ですが、参加人数問わずキャンセルにはいつでも応じます。気軽にお申し付けください。 購入いただいたチケットのキャンセル手続きはこちらを参照ください。主催者に連絡いただき、主催者にてキャンセル処理する流れとなります。なお、コンビニ・ATM払いですとキャンセルに際し手数料が発生するため、キャンセルの可能性を留保する場合にはクレジットカードでのお申込みが良いかもしれません。 【場所】Zoom開催 お申込みいただいた後、連絡先のメールアドレスにリンク等を送付させていただきます。【資料配布】あり(PDFファイルで、当日共有いたします。)【主催者/読書会の読み手につきまして】(ペンネーム)猫乃小径 武史(主宰のPeatixグループ)読書会+(略歴)2004:法学部・卒    2004~2011:公的金融機関勤務    2011~2018:中央省庁勤務    2018~:私的な研究・フィールドワーク等実践中。 ※ 本企画の背景やこれまでの概要、読書人の足跡などにつきましては、「こちら」をご参照ください。※ 本読書会に関連しまして 従前の読書会等に参加いただいた方も含め、「アレント・茶室」と題して、毎月第1日曜、17~20時の間、Zoom会議室を開きっぱなしにしております。 読書会の後、疑問に思ったことやその後考えたこと、アレントの他の著作を読んだ感想等、自由に話したり共有したりできれば、と考えています。 会議室のURLは、当日の配布資料の中に記載予定です。