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自由大学フリユニクラブ『世界は贈与でできている』読書会型哲学講義

Description

『世界は贈与でできている』読書会型哲学講義 8/22(土)開催。

哲学者、近内悠太さんによる特別レクチャーも。


<ごあいさつ>
不確実な時代ではありますが、「贈与」というキーワードから世界を読み解くと、たちまち私たちの働き方も人間関係も新しい視点で見えてくるようです。もっと自由に、生き方をアップデートするために、著者をお招きして特別レクチャー&読書会を開催することになりました。本を読んできた方たちが集まり、深い議論ができそうで、楽しみです。


<哲学者、近内悠太さんからのメッセージ>

つながりを捉えなおすための贈与のレッスン

現代を生きる僕らは「商品」に囲まれています。たとえば、今、目の前にあるものを見てください。僕であれば、この文章をアップルのMacBookで打っています。なので、目の前にはMacBookが見えます。その横には、コーヒーカップがあり、本があり、テーブルがあります。これらはすべてもともと商品だったものです。

このように、よくよく考えてみると、身の回りの多くのものが、値段の付けられた商品ばかりになっているのです。すべて自分で購入しなければならないものに囲まれて生きているのです。また、モノだけではなく、僕らの生活の営みの多くが金銭的対価を支払って受けることのできる「サービス」となっています。つまり、お金がないと何もできない、という状態になっていると言えます。

そういった「商品化」の問題は現代においては、僕ら人間にも当てはまるようになってしまいました。たとえば、「労働市場」という言葉があります。それは、僕らの労働力という生産性が、費用対効果の観点から測定され、商品として流通することを意味します。つまり、僕らの存在自体が商品になってしまったのです。有用でなければ存在する価値がない、という人間観がここには潜んでいます。

僕らが心のどこかで、人の役に立たなければならない、何らかの目的や生産性を持って生きていかなければならない、という焦燥を抱くのはこのためです。市場経済の中で、これまで商品でなかったものを商品化させ、サービス化させていった結果、とうとう僕ら人間の存在までもが商品となってしまったのです。

では商品という「交換」の形式を経ずに、つまり対価を支払うことなく、僕らの手元へとやってくるものは存在しないのでしょうか? 商品という形を取らず僕らの元へとやってくるもの、それは定義上「お金では買えないもの」となります。

手渡されたとき、対価は支払うことができないが「お礼を言いたくなってしまうもの」のすべて。それを「贈与」といいます。見返りを期待せず、ただ与え、手渡すこと。それが贈与です。友人との関係、恋人との関係、あるいは家族との関係。それは、費用対効果の関係でもなければ、何らかの生産性が見込まれた営みでもありません。ただただ何かが与えられ、何かを与え返すようなやりとりであり、大切な何かを譲り渡し合うような関係性です。

それは、一言で言えば、僕らが大切にしている「つながり」のすべて、です。僕らはそんな贈与を通して、他者とつながっている。だとするならば、贈与を理解することが、自分の周りのつながりを捉えなおすきっかけとなるはずです。

先ほど、友人、恋人、家族、と挙げましたが、とくに家族に対しては、お礼を言いたくなる、と言い切ることはできないと思います。家族との関係で悩む多くの人がいます。ですが、実はそれも贈与によるつながりがゆえのものなのです。贈与は「強いつながり」を生み出してしまうがゆえに、僕らはその関係性に閉じ込められてしまう。本の中ではそれを「贈与の呪い」と呼び、分析しています。

贈与は祝福にも、呪いにもなる。そんな矛盾とも思えるような贈与の構造を把握すること。それが現代を生きる僕らにとって必要なレッスンになるはずです。


<プロフィール>
近内悠太氏(哲学者、『世界は贈与でできている』著者)
1985年神奈川県生まれ。教育者。哲学研究者。慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学文学研究科修士課程修了。専門はウィトゲンシュタイン哲学。リベラルアーツを主軸にした総合型学習塾「知窓学舎」講師。教養と哲学を教育の現場から立ち上げ、学問分野を越境する「知のマッシュアップ」を実践している。

https://twitter.com/yutachikauchi
https://note.com/yutachikauchi


<当日の進めかた>
1. 著者からのレクチャー
2. グループに分かれての対話(ブレイクアウトルームで、著者も各グループを回ります)
3. 質疑応答
この3つを臨機応変に織り交ぜながら、進めていきます。


『世界は贈与でできている』とは:

前書き
https://note.com/np_publishing/n/n42b20b7e0a78?magazine_key=mce56eae8d25d

第1章前半
https://note.com/np_publishing/n/n2265e4444899?magazine_key=mce56eae8d25d

第1章後半
https://note.com/np_publishing/n/n1e98e8ec6450?magazine_key=mce56eae8d25d


<開催概要>
日時:2020年8月22日(土) 20:00-22:00
   ※進行具合により多少延長する場合があります。
会場:オンラインZOOMにて。※ZOOMのURLは前日にメールします。
定員:20名程度
参加費:3500円(税別)
参加条件:事前に本を読んでくること
 

<その他の連絡>
●メールの受信設定を必ずご確認下さい。返信の際アドレス受信拒否等で送れない場合があります。
●Zoomに慣れていない方は10分前より参加受付を行っておりますので、早めに接続を済ませるようにお願い致します。発言もしていただきますので、静かな場所で。ビデオも「オン」で参加いただきます。
●お申込み後のキャンセルはいたしかねます。

Updates
  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff#702044 2020-08-18 10:30:46
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Sat Aug 22, 2020
8:00 PM - 10:00 PM JST
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Venue
Online event
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自由大学
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