【3/5劇団天狼院〜FUKUOKA〜旗揚げ公演】【5枠増席→残席2!】朗読劇『コーヒーが冷めないうちに』あの5代目天狼院秘本を、劇団天狼院〜FUKUOKA〜が朗読劇でお届けします! | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2019-11-02T14:30:57+09:00 Peatix 天狼院書店 【3/5劇団天狼院〜FUKUOKA〜旗揚げ公演】【5枠増席→残席2!】朗読劇『コーヒーが冷めないうちに』あの5代目天狼院秘本を、劇団天狼院〜FUKUOKA〜が朗読劇でお届けします! tag:peatix.com,2016:event-149824 2016-03-05T11:00:00JST 2016-03-05T11:00:00JST お願いします、あの日に戻らせてください―。「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」不思議なうわさのある書店天狼院書店を訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、公開の物語。―4回泣けます_________________________________天狼院書店店主および劇団天狼院主宰の三浦でございます。今思えば、その本の原稿は、導かれるように東京天狼院のこたつの上に置かれました。このときしかないタイミングで、僕の手に託されました。そのとき僕は、11月16日から18日まで豊島公会堂の大ホールを借り切って開催する「天狼院の大文化祭」の準備に追われていました。そんな状況の中で、生まれたばかりの福岡天狼院の構築のために福岡に行っていて、一段落つき、羽田空港に降り立ったとき、「機内モード」を解除した瞬間に、おびただしい数のメールとメッセージが雪崩れ込んできました。その中に、こんな主旨のメッセージがありました。今、手元に原稿があって、どうしても僕に読んでほしい。それは文芸作品で、世の中に広げる方法を一緒に考えてほしい。それは、もはや生ける伝説となりつつある、圧倒的な実績を持つ、スペシャルな編集者からのメッセージでした。メッセージの中の、こんな一文がやけに心に引っかかりました。「なんの手垢もついていない、作家のデビュー作です」おかげさまで、近頃、超絶忙しくさせていただいていて、もはや、連日、ひどいときには朝の7時から深夜までアポや約束、仕事でいっぱいになっているのですが、スケジュールを無理くり調整して、すぐに会うことにしました。何か、予感めいた、予兆めいた、おそらく、野生の直感的なものが作用したのだろうと思います。会って、その原稿を読まねばならないと、焦燥のようなものを感じました。東京天狼院のこたつで待っていた僕は、原稿を抱えてきた人の顔を見て、僕はある種、安堵を覚えました。目がキラキラとして、自信に満ちているのです。もう一刻もはやく読ませたいという想いが、全身の一挙手一投足からこちらに伝わるようで、これは、もしかして、とこの段階で僕は頭のなかで、ある仮説を走らせ始めました。話を伺いながらも、この仮説を終始走らせることになります。もちろん、読んでいる最中も。その場で、冒頭を読ませて頂きました。すぐに、引きこまれました。設定が、とてつもなくいい。その設定が、クライマックス部分で炸裂するのではないかと、僕はわくわくしながら予測しました。「とても、よさそうですね」僕は、もはや、興奮を抑えきれずにそう言っていました。そのとき、僕は翌朝まで読むことを約束して、大切な原稿を預かりました。たしかに、僕は死ぬほど忙しい。この原稿を読むには、一夜、丸々、睡眠時間を削らなければならない。超絶多忙なこの時期に、限られた睡眠時間を削るのには、生命体として大きなリスクを抱えることになります。正直言って、怖かった。けれども、それ以上に、本屋としてこの本は、今、読まなければならないのだと、たとえば、消防士が家から上がる火の手を見て、飛び込まねばと思うのと、おそらく、同じような感覚で、たまたま通りかかった医師が、倒れた人を見て、手当しなければと思うような感覚で、いわば、「本屋のノブレス・オブリージュ」的な想いが、その原稿を前にした僕の中に、どうしようもなく、湧き上がってきたのです。目の前に、予兆として輝きを放つような原稿がある。僕が、どうにかしなければならない。これは、僕の仕事である。そう、自然と思うことができたのです。正直、後は、ただ願うだけでした。「狂おしいまでに、売りたいと思う本であれ」と。一度、フロントライン(僕のオフィス)の机に広げて、読もうとしました。けれども、連日の疲れが折り重なるように迫ってきて、深夜、頭が朦朧としてどうしようもない。ただ、翌朝まで読み上げると約束したからには、これは守らなければならない。仕方なく、僕は湯船にお湯を貯めました。しかも、普段よりも熱めに設定し、お湯がいっぱいになると、湯船に蓋を敷いて、その上に原稿を持ち込んで、湯船に入り、原稿を読みました。こうすれば、眠ることがなくなるからです。原稿が濡れるといけないと思い、タオルを手元に置きました。僕は、読み始めて、しばらくして舌打ちをしました。文章が、頭に入ってこないのです。おそらく、小説を初めて書いた著者だったので、冒頭、力みすぎたのではないでしょうか。説明が頭にすんなりとはなじまない。改めて、糸井重里秘本の『骨風』は文章がうまかったのだなと思いました。でも、せめて、複数の短編の中の1編だけでも読もう。断るにしても、それが礼儀だと思って読み進めました。すると、不思議なことが起きました。はじめの方は、様々、設定の説明が必要で、登場人物の説明なども、わからなくなるのですが、ここを通り抜けてしまうと、物語の世界にすっと入り込めるようになる。そして、後々に、冒頭で突っかかりながら頑張って読んだからこそ、後の感動が強いのだということがわかりました。つまり、設定や登場人物は、すべて伏線であって、それぞれの話のクライマックス部分で、強靭にその伏線が回収されて行くのです。極めて、なだらかに。極めて、スピーディーに。極めて、合理的に。なにより、強烈な感動を伴って。それがわかった瞬間、僕は強烈な嫉妬を覚えました。素晴らしい作品を書く人間がまた現れてしまったと。僕なんぞが逆立ちしても及ばない、極めて優れた作品が、目の前にあることを、認めざるを得ませんでした。本を読むスピードは徐々に加速しました。もう、眠気など、微塵も感じませんでした。面白い。非常に、面白い。もう、やるせないほどに面白い。2編目の途中で、僕は、もう号泣しました。恥ずかしい話ですが、ひっくひっくとなるくらいに、泣きました。原稿が涙で濡れてしまったので、手元においていたタオルで拭い取りました。でも、僕は妙な安心感のもとに、読書を進めました。なにせ、風呂に入っている。いくら泣いても大丈夫なのです。そして、これ以降も、これ以上の感動の衝動が来るのだろうと、恐ろしくもそれ以上に楽しみに思いました。いいのです。本当に、いい。人物がしっかりと描かれていて、彼らが作中で動くと、その中の世界がとても優しく清められるようで、もう涙が止まらなくなる。わかったからもう、よしてくれ、泣かせないでくれと頼みたくなる。結局は、愛なんだなと思いました。終局的に、人間が共鳴できるのは、愛のみなのだと。それが、臆面もなく、オーソドックスに、そしてまっすぐに描かれている。ここまでまっすぐにそれをやられてしまうと、もはや、傑作と呼ばざるを得ない。僕は遅読なので、読み終えるのに、数時間かかりました。夜中、読み始めたのですが、浴室からでると、外はすっかり朝になっていました。軽く体を拭いて、裸のままで、iPhoneを手にしました。この原稿を託してくれた、編集者の方に、すぐに一報を入れました。 お待たせしました。 今、読み終えました。 5代目秘本、これでいきます。思っていた仮説が、現実になる瞬間でした。そして、その場で、こう伝えました。「天狼院でこの本を1,000冊買い切ります」静かに、当たり前のように、こう決意していました。書籍は、正確にいうと、「返品条件付き買い切り商品」です。つまり、「一旦は買い切って仕入れ代金を支払うが、同額で返品することができる」という不思議な商材。けれども、僕は、この「返品条件」なしで、この本を買い切ることに決めました。そのためには、新車1台分くらいの費用が必要になります。それは、小さな天狼院にとっては、実に大きな冒険です。なにせ、東京天狼院のすべての在庫が、4,000冊に過ぎないので、天狼院が1,000冊買い切ることがどれくらいのことなのか、想像頂けるかと思います。一人でも多くのお客様に、この本を届けたい。そういった想いが嫉妬混じりで生じる作品だったので、僕にとっては、至極自然な決断でした。________________________________________こうした経緯で5代目天狼院となった本作『コーヒーが冷めないうちに』は、元々、杉並演劇祭大賞を受賞したほどの演劇の名作だったのです。そして、福岡天狼院でも、女性のみで構成された「劇団天狼院〜FUKUOKA〜」が結成されました。その記念すべき旗揚げ公演で、朗読劇『コーヒーが冷めないうちに』を上演することが決まりました。3月5日(土)11:00〜、福岡天狼院にて、上演いたします。本で舞台となっていた喫茶店「フニクリフニクラ」が「天狼院書店」になります!演出には、劇団天狼院〜FUKUOKA〜顧問であり、劇作家・演出家・演技指導・役者として福岡で活躍されている、中村雪絵さんをお迎えしております。本屋でおこなう朗読劇ということで、福岡天狼院そのものが、今回の舞台になります。中村さんの演出による、ふつうの朗読劇と一味違った公演を、目の前でお楽しみいただけることになります!いよいよ指導する、劇団天狼院〜FUKUOKA〜。ここ、福岡天狼院から、本気モードで、活動を広げていきます。その記念すべき、第1回公演。ぜひ、ハンカチを忘れずに、お越しください。……いや、涙を拭うのには、タオルでないと、足りないかも。皆さまのお越しを、お待ちしております。【概要】日時:2016年3月5日(土)10:30 開場11:00 開演会場:天狼院書店「福岡天狼院」〒810-0021福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階(TEL 092-518-7435)チケット:一般 1,500円*Peatixでの事前決裁制となります。*お席に限りがございますので、先着《40名様》での受付とさせていただきます。*お席が埋まり次第、チケット販売を終了させていただきます。お早めにお申し込みください。『5代目天狼院秘本』は天狼院書店店頭もしくは通販にてご購入いただけます。【5代目天狼院秘本/通販開始】読み通すまでに3度泣き、静かに、1,000冊買い切る覚悟を決めた。《通販ページ》【演出】中村雪絵(なかむら・ゆきえ)2002年8月、高校在学中に劇団ぎゃ。を旗揚げ。同劇団の主宰となりすべての脚本・演出を手がける。 福岡県福岡市内を拠点としながらも、東京・大阪・福岡の3都市ツアー公演や市民吹奏楽団とのコラボレーション劇など企画性の高い作品を制作。 2012年、NHK福岡放送局主催イベントのショー構成・演出や、アクロス福岡主催事業の脚本・演出など、放送局や文化施設主催のイベントや演劇作品も多数手がけている。 2013年よりテアトルアカデミー福岡校の演技講師に就任。3歳から60歳まで幅広く指導している。 2014年8月、同劇団解散によりフリーとなり、現在はエレガントプロモーションの演劇ボーカルパフォーマンスユニット・福岡オトメ歌劇団の脚本・演出を手がけている。 役者としてもコメディーを中心に多数の作品に出演。 2011年より現在まで、九州最大の動員数を誇る「劇団ギンギラ太陽's」にレギュラー出演中。 Updates tag:peatix.com,2016-02-29 01:29:57 2016-02-29 01:29:57 タイトル は 【3/5劇団天狼院〜FUKUOKA〜旗揚げ公演】【5枠増席→残席2!】朗読劇『コーヒーが冷めないうちに』あの5代目天狼院秘本を、劇団天狼院〜FUKUOKA〜が朗読劇でお届けします! に変更されました。 Orig#151739