Fukurozaka Yasuo "Antigraviton, Lovely Face" 袋坂ヤスオ『反重力子 花のかんばせ』
By KYOTO BUTOH-KAN Follow | Public

Something odd always appears if I try to materialize what transcends the limits of mental representation. This is even more the case when the body is involved. This particular oddness has no place in the world and only a fleeting [non]existence, and could even be said to be a form of “antimatter” itself.

[extract from a drunken Journal entry]

素粒子の世界では反物質というものが知られていて、電子に対しては陽電子、中性子には対しては反中性子というのがそれである。反物質とその対の物質とが出会うと両者は光を放って消滅する。
電子や陽電子を考えるときには何らかの「粒」を頭に思い描けばよい。しかし重力子、さらにはその反物質たる反重力子となると、もはや私にはそれらを表象できない。
表象の限界を超えたものを敢えて形象化しようとするときにはいつも何かいかがわしいものが現れるものである。ましてや肉体が関わるときにはなおさらのことである。この類のいかがわしさはこの世に確たる居場所をもたない儚い(非)存在であり、いわばそれ自体が「反物質」なのかもしれない。
そうならばそれを何らかの「物質」と出会わしめることによって光芒一閃を得ることができるという(屁)理屈が十分に成り立つのではないか。
(酩酊時に書かれた日記より)

袋坂ヤスオ