第1回 両国シネマ天丼2017:4/30上映→ 徴は至るところに、自然と兆候、小田香監督初期短編作品集
By Yaeko Kurosaki Follow | Public

下町・両国を舞台に新しい映画祭がスタートします。その名も「両国シネマ天丼」!
ドキュメンタリー映画は、どん(貪)欲に被写体に接近しながら、あるところで「反転」して撮らされることになります。映画にはそうした「反転」が起こりますが、その奇跡への信頼をとても感じる作品を第一回両国シネマ天丼では集めてみました。
井戸の中に落ちたものが水面で発する音を、どん(丼)と呼びます。てん(天)から与えられたその音が、両国門天ホールにどんどん鳴り響きます。

【スケジュール】



【映】11:00~

「自然と兆候」(2015年/60分)

自然と兆候:4つの詩から 2



監督:岩崎孝正

★岩崎孝正監督 舞台挨拶あり!



「自然と兆候/4つの詩から」は、一人のドキュメンタリー映画監督、二人の写真家を撮影したドキュメンタリー映画だ。オーストリアの映画監督ニコラウス・ゲイハルター、韓国の写真家チョン・ジュハ、北海道の写真家露口啓二の三名を撮影している。みな福島を舞台に撮影している。だが、共通の問題意識を持っているわけではない。同じ対象を撮りに来たわけでもない。三者は問題意識は違えど、継続する作業として福島を選択している。
ニコラウス・ゲイハルターは人類の消えた世界「sometime」(改題「HOMO SAPIENS」)の撮影地として。チョン・ジュハは原子力発電所を火に見立てた「不安ー火、中」、福島の被災地の風景を追う「奪われた野にも春は来るか」の次のテーマとして。露口啓二はとらえがたい自然の姿を写す「自然史」の一部として。





「徴(しるし)は至るところに」(2011年/90分)



shirushi



監督:宮岡秀行



美術界のオリンピック、ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表の岡部昌生(おかべ・まさお)が、3.11.を挟んで、根室、札幌、広島で制作を続け、 津波の被害をうけた全長600キロに及ぶ三陸海岸の土をつかった新作ドローイングをつくる。 福島原発事故の渦中に、ヒロシマの、日本の戦後処理の真実が蘇る、珠玉のドキュメント。

監督・撮影・録音:宮岡秀行   編集:佐藤英和    出演:岡部昌生、港千尋 他





【映】14:00~

「小田香監督初期短編作品:FLASH+呼応+ひらいてつぼんで」(計58分)

『FLASH』2015年/ボスニア・ヘルツェゴビナ=日本/25分

FLASH_スチル  軽い

◎監督・撮影・編集:小田香

サラエボからザグレブまで行く長距離列車の車窓から見える異国の景色を見ながら、なぜか懐かしい気持ちになり、ふと、じぶんの思い出せる限り一番はじめの記憶はなんだろうという疑問が湧きました。原初の記憶は共有されえるのか、集団的な記憶は存在するのか、思い出せるようで思い出すことのできない始まりの記憶を巡りたい、その先にいる大事な何か(誰か)を見つめてみたい、という思いからこの作品を制作しました。





『呼応』2014年/ボスニア・ヘルツェゴビナ=日本/19分

呼応_スチル

◎監督・撮影・編集:小田香◎監修:タル・ベーラ

牛飼い、羊、風、あらゆる生きものが等しく在るように感じられる村。死と生はわけられない。メリーゴーランドに乗って、隣人の手をとり踊ろう。film.factoryに参加するために日本からボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボに移った小田香はカメラと小さなボスニア語辞典だけもってウモリャニというボスニアの村に行く。異邦人である自分はその土地、動物、そして人々と何かを共有することができるか。





『ひらいてつぼんで』2012年/日本/13分

ひらいてつぼんで_

◎監督・脚本・編集:小田香◎撮影:佐田直哉◎三味線・小筆:朔屋兎乃

◎出演:山本里菜、黒島衣麗、藤林遼太郎、岩田徳承、朔屋兎乃、奈良県立葛城市白鳳中学校の皆さん

京都花背の「松上げ」を背景に、彼岸と此岸を少女たちの手が結ぶ。









「母モニカ」(2005年/60分)

monica

監督:三好暁+宮岡秀行

安定した強い制作基盤を持たないインディペンデントの映像作家は、どのように創造に立ち向かっていけば良いのか? 『シアワセの記号』によってぴあフィルム・フェスティバルでW受賞した三好暁、その後の彼女の生と創造の葛藤を、変貌を遂げていく若い母性の姿を通じてとらえる。

料金:
【映】映画 各1000円


予約・お問い合わせ:両国門天ホール
電話/FAX: 03-6666-9491(電話は平日の13:00〜17:00)
メール:ticket@monten.jp(@は半角に直してください)

プログラム・ディレクター : 宮岡秀行
主催:一般社団法人もんてん(両国門天ホール)
助成 : 芸術文化振興基金助成事業
主催:一般社団法人もんてん(両国門天ホール)