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住民主体による地域包括ケアシステムをどのように構築したのか、多職種連携をどのように実現したのか、その秘訣を学び、自分たちの現場でできることを考えます!

2015年1月12日(月・祝)10:00~13:00 @東京大学医学図書館

住民主体による地域包括ケアシステムをどのように構築したのか、多職種連携をどのように実現したのか、その秘訣を学び、自分たちの現場でできることを考えます!

2015年1月12日(月・祝)10:00~13:00 @東京大学医学図書館

団塊の世代が75歳を超える2025年以降、医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれています。日常生活に支援や介護が必要な認知症高齢者は、2010年の280万人から、2025年には470万人へ増えると予測されています。

その対策として、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、「住まい・医療・介護・予防・生活」の5つの支援を一体的に受けることができる地域包括ケアシステムの仕組みづくりが進んでいます。

これに伴い、医療の役割は、‘病院で治す医療’から‘地域で支える医療・介護’への転換が求められ、医療多職種・介護福祉専門職・地域NPO・自治会などとの連携が必要不可欠なものとなっています。

今回のシンポジウムでは、超高齢化のすすむ埼玉県幸手市で、在宅医療推進を含む地域包括ケアシステム「幸手モデル」の構築や共助の仕組みづくりを行ってきた東埼玉総合病院 在宅医療連携拠点事業推進室室長の中野智紀先生をゲストとしてお招きします。今、この「幸手モデル」は、全国から大きな注目を浴び始めています。

中野先生は、医療にも介護が、介護にも医療が必要な患者がいること、地域には本人訴えがないために健康や生活リスクが潜在化していることに注目し、在宅医療拠点施設「菜のはな」を設置し、さまざまな取り組みを展開しています。

まず、自治会主体で「幸手団地健康と暮らし支えあい協議会」を設置し、行政や地域包括支援センター、地元医師会、民生委員を含む支援の担い手が集まり、地域における潜在的な医療介護ニーズを把握し必要な支援につなげる「住民主催の地域ケア会議」を開催するようになりました。また、リスクを抱えながらも医療や介護へつながれない住民が相談できる「暮らしの保健室」を設置し、現在11カ所にまで展開しています。

地域包括ケアの要となる多職種協働を目指す取り組みとしては、カフェ型ワークショップ「ケア・カフェさって」を定期開催しています。ここでは専門職だけでなく、民生委員や自治会員、町づくりを行う住民や団体、企業の方々が集まり、連携する上での課題や解決策など様々なテーマについて対話を行い、顔の見える関係性をつくっています。この他、地域でサービスを提供する担い手として「コミュニティデザイナー」の育成にも取り組んでいます。

本シンポジウムでは、幸手モデルを構築する上で、どんなゴール像を描き、どうやって実現したのか、さまざまな職種、組織、施設をどうやって巻き込んだのかについてお話していただきます。
その後、ワールドカフェ形式で参加者同士の議論を通じて、

  • 個人にとってもっとも適した統合されたケアとは何か?
  • 統合されたケアを、必要とするすべての住民へ提供するためには、何が必要か?
  • 提供するために、あるべき連携の具体像とは何か?
  • さまざまな職種、組織、施設を越えて協働する上での課題と解決策は何か?

など、住民を巻き込みながら地域包括ケアシステムをつくる上でのポイントや、自分たちが実現するためにはどうしらいいのかを探ります。

※本シンポジウム&ワークショップは、第10回健康・医療みんくるファシリテーター育成講座の一部を公開シンポジウムとして開催するものです。

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イベント概要
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日時:2015年1月12日(月・祝)10:00~13:00
場所:東京大学 医学図書館3階 (本郷:構内マップ

主催:みんくるプロデュース、エンパブリック
定員:60名(先着順)
参加費:2,500円(税込) ※事前入金制(申込み・詳細は下記に)

<プログラム>
1.ゲストトーク&パネルディスカッション
・「地域医療の現場で幸手モデルをどう構築したか」(仮)中野智紀先生(東埼玉総合病院 在宅医療連携拠点事業推進室室長)

・「市民と患者のコミュニケーションに求められること」(仮) 孫大輔 (みんくるプロデュース代表、家庭医、東京大学医学教育国際研究センター講師)

2.カフェ型トーク 「地域医療の質を高めるために、オンラインと地域アクティビティはどう連携できるか?」
○テーブル・テーマ
1)今の地域医療に必要なオンライン・サポートとは?
2)医療者と市民のオンライン・コミュニケーションの可能性と課題
3)患者の意思決定支援に求められるオンライン、地域の環境は?
4)これからの地域医療の質向上に求められるオンライン・サポートと地域アクティビティの連携は?

3.ワークショップ「地域医療に求められるコミュニケーション戦略をつくろう」

※カフェ型トークとは・・・
今や世界的に広がっているワールドカフェをベースに、対話経験の少ない人が
参加しやすいように、エンパブリックがカスタマイズしたものです。

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主催者紹介
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◆みんくるプロデュース(代表 孫大輔) http://www.mincle-produce.net/
みんくるプロデュースは、健康・医療をめぐる様々なテーマについて
市民と医療者がともに学び対話できる場を通して、コミュニティの健康を考え、
対話からアクションへとつながるヘルスプロモーション活動を行っています。
対話を中心とした「みんくるカフェ」、学びに重点を置いた「みんくる大学」、
全国に対話の場を広げる「みんくるファシリテーター育成講座」などを実施。

◆株式会社エンパブリック(代表 広石拓司) http://empublic.jp/
根津スタジオ http://nez-studio.jp/
2008年より、場づくりやワークショップの体系的なトレーニングの開発・提供、
参画型コミュニティづくり、コミュニティからの社会起業設立サポートを専門的に
取り組んでいます。学びと体験のコミュニティスタジオ「根津スタジオ」を運営して、
講座には全国でこれまでに延べ約4,000名以上にご参加いただきました。
文京区「新たな公共プロジェクト」、小平市との共同事業「シルバー大学」など
地域や行政との地域づくり事業のプロデュースも実施しています。