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『ささくれ』上映 in 融解座

Description
【イントロ】

来たる 8月6日(日)、私、小林 秀章の知り合いである
鯉沼 愛実さんが制作した映像作品『ささくれ』(58 分) を
上映します。

心の傷の由来を家族や旧友の語りから浮彫りにしようとする
自己探求の記録で、見る者に対しても、封印された心の
開かずの間をこじ開けにくる、妙にえぐってくる作品です。

よろしければ、どうぞ見にいらしてくださいませ。


【上映の概要】

  『ささくれ』上映 in 融解座

  日時: 2017年8月6日(日) 4:30pm 開場、5:00pm 開演
  場所: 江古田にある喫茶店「Cafe FLYING TEAPOT」
     http://flyingteapot1997.wixsite.com/ekoda-flying-teapot
  入場料: 無料。お店でワンオーダーお願いします。
  内容: 持ち寄った短編映像作品を毎月何本かずつ上映する
     イベント「融解座」の8月開催回において、
     鯉沼 愛実監督作品『ささくれ』を上映します。
     セルフ・ドキュメンタリー (58 分)。


【映像作品『ささくれ』について】

小学校低学年時代、原稿用紙の中でしかしゃべらなかった
鯉沼 愛実は、大人になってから「場面緘黙 (かんもく) 症」という
症状名を偶然知り、それだったのかもしれないと振り返る。

実時間進行する有機的関係性からの解離感覚は、
内面についた傷に由来しているのか。
それはいったいいつの傷?

家族や旧友から私はどう見えていたのか。それを聞く私は
私からどう見えるのか。

たかがささくれと油断してたら...。

自己探求の旅は続く。


【『融解座』について】
http://www.geocities.jp/flyingteapot1997/yukai.html

1998年以来、毎月第 1 日曜日の 5:00pm から、
江古田の喫茶店「Cafe FLYING TEAPOT」で
開催されている、自主短編映画・映像上映会。
主宰するのは「誘拐映画社」ウズマキマキオ氏。

『融解座』の趣旨は短編 (!) 作品の上映であり、
原則として、20 分以内の作品に限定しているのですが、
今回、特例中の特例として、鯉沼さんの 58 分の作品を
上映させていただけるのは、ひとえにウズマキ氏の
ご厚意によるところであり、深く感謝いたします。


【融解座での上映に至る道】

◆ パート 1: 面白い人に会いたい

2015年のある日、鯉沼 愛実さんは、思い立った。
おもしろい人に自分よりおもしろいと思う友だちを
紹介してもらったら、13 人目には誰に会えるのか、
検証してみよう。

ターゲット第 1 号は、たわしおじさん。たわしに犬の散歩用の
リードをつけ、ペットとして散歩している紳士。

たわしおじさんと会うために、鯉沼さんは所沢のごみ拾いの会に
参加し、インタビューを申し入れる。たわしおじさん、快諾。

インタビューは、2015年6月25日(木)、池袋にある
ヨルダン料理のお店「月の砂漠」で行われた。

こんな記事になった。
https://note.mu/koinuma_megumi/n/n082dd1f1270e

ターゲット第 2 号は、セーラー服おじさん。文字通り、
セーラー服を着て出歩くおじさん。

インタビューは 2015年7月19日(日) に池袋で行われた。
猛烈に暑い日だった。

鯉沼さんみずからもセーラー服に着替え、
一緒にプリクラで撮影した。

せっかくそこまでがんばってくれたのに惜しい感じは
するけれど、記事は世に出ていない。

◆ パート 2: メルマガにレギュラーで寄稿

私は、鯉沼さんの文章を読んで、独特のおもしろさを感じた。
自分が寄稿しているメルマガに、書いてみないかと薦めてみた。

「日刊デジタルクリエイターズ」。
http://dgcr.com/

編集長である柴田 忠男氏のもと、60 人ほどのライターが
寄ってたかって寄稿し、毎日発刊されている。1998年以来、
4,000 号を超える。

私は 2004年4月以来、隔週金曜に枠をもらって、
GrowHair のペンネームで書いている。

鯉沼さんも書いてくれることになった。第 1 回は、
2015年10月27日(火) 配信分に。ペンネームは本名を
ひらがな表記して「こいぬまめぐみ」。

初回のタイトルは、『先生、めぐみちゃんが原稿用紙の
中でしかしゃべりません』。

目立ちたくない一心でおとなしくしていたのに逆効果で、
言葉を発することを今か今かと心待ちにされる注目の的に
なってしまった小学校低学年時代のことがつづられている。
http://bn.dgcr.com/archives/20151027140100.html

鯉沼さんは、翌年 2 月まで、だいたい隔週の頻度で、8 回
書いてくれた。
http://bn.dgcr.com/archives/%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%AC%E3%81%BE%E3%82%81%E3%81%90%E3%81%BF/

2016年2月26日(金)、『ささくれ』と題する文章を残し、
デジクリを去っていった。
http://bn.dgcr.com/archives/20160226140100.html

当時、武蔵大学の 3 年生。これから卒業論文を書いたり、
就職活動したりで、忙しくなるのであろう、ぐらいに
思っていた。

◆ パート 3: 卒業制作発表会で上映

鯉沼さんの卒業制作映像が上映されるという知らせが、
たわしおじさんから届いた。当日に。
2016年12月16日(金) のこと。

鯉沼さんのは一番最後、8:20pm からだったので、私は仕事帰りに
見に行くことができた。

江古田駅で西武池袋線を降り、武蔵大学まで 6 分ほど歩いた。

鯉沼さんの映像作品は、タイトルが『ささくれ』だった。
デジクリに最後に書いた文章のタイトル、そのもの。
あれの続きを映像でご覧ください、みたいな位置づけか。

家庭内のごたごたがそのままダダ漏れなドキュメンタリー。
妙にえぐってくる力があった。

文章からは、変わった子だな、という感じが漂ってはくるが、
その「ふつう」からの離れっぷりをちょいと突き放して
省察しているところがまさにおもしろさに直結しており、
私は肯定的にしか見ていなかった。

しかし、映像をみると、そうとう苦しんで生きてきたことが
見てとれる。蓮は、汚い泥から出てきて、清らかな花を咲かせる、
みたいなことだったか。

私の文章が大しておもしろくないのは、苦しみかたが
足りないからだろうか、と、妙な反省をした。

ゲストには、纐纈 (はなぶさ) あやさんが招かれていた。
映画監督で、『ある精肉店のはなし』などの作品がある。

纐纈さんは、いいとか悪いとかいうような論評はしなかった。
「これを作ってくれて、ありがとうございました」と
コメントした。

ゲーテは青年期を称して「疾風怒濤の時代」と言った。
すでに、おじさん、おばさんになっている人たちも、
多かれ少なかれ、かつては通ってきたはずの道である。

けど、多くの場合、そんなことはまるでなかったかのごとく、
封印している。「若さがゆえの過ち」みたいなテキトーな
ラベルを貼って、開かない箱の中に封じ込めている。

今現在は、落ち着いて、すべてが解決したかのごとく、
すました顔をしている。けど、解決なんか、実は、
してないんだよね。封じ込めてただけで。

その箱に隙間ができて、中身がちょこっと出てきちゃう感じ。
それが、この作品の「えぐってくる」感じの正体なのでは
あるまいか。少なくとも、自分にとっては、そんな感じがした。

そういう意味でも、嵐の渦中にある今しか撮れない作品なのだ。

◆ パート 4: 「月の砂漠」で上映

その場で鯉沼さんの『ささくれ』を見ていた人たちの
一人に平本 仁一氏がいた。たわしおじさんのごみ拾い仲間。

デジクリに書かれた鯉沼さんの文章を愛読しており、
映像もきっとおもしろかろうと見に行っていた。

深く心を揺さぶられた平本氏は twitter に次のように
書き込んでいる。

jin @JinHiramoto
拝見してきました。胸がいっぱいです。どんな言葉で称賛したら
今の気持ちを伝えることができるのかわからないです。
21:57 - 2016年12月16日

この場だけで終わらせてはもったいない。もっと開かれた場で
上映する機会を設け、より多くの人に見てもらえたら。

紆余曲折あって、すんなりとはいかなかったが、不屈の
精神をもって、半年がかりで実現させた。

2017年6月25日(日)、「月の砂漠」で。
たわしおじさんへのインタビューからちょうど 2 年後に、
インタビューと同じ場所で。

30 人ほどが集まり、お店が満杯になった。
ささくれは、みんなの心の中に、それぞれの形で
しみ込んでいったことだろう。

平本氏は、協力者たちに感謝の意を表明するとともに、
この上映会は第 1 章にすぎず、次章ささくれプロジェクトが
スタートすることへの期待を述べた。

◆ パート 5: 今度の江古田の上映会

ううむ。私も卒業制作発表の場にいて、鯉沼さんの作品に
心揺さぶられた一人でありながら、行動に移したか、
移さなかったか、この違いはなんだろう?

ちと、恥ずかしいぞ。遅ればせながら、しかも、微力ながら、
平本氏の志を継がせていただくことにしよう。

6月4日(日)、鯉沼さんとたわしおじさんと一緒に
江古田の会場に行き、『ささくれ』の最初の 10 分間を
上映してもらった。

それから水面下で、主宰のウズマキマキオ氏を拝み倒して、
特例として、長編作品の上映を許していただいた。

会場の最寄り駅は、武蔵大学の最寄り駅でもあり、
このエリアは、鯉沼さんが、学生時代に慣れ親しんでいる。

「月の砂漠」のときの来場者は、『ささくれ』を見ることが
目的であった。しかし、今度のは、毎月開催している、
映像愛好家の集まりであるから、常連の方々は、思いがけず、
この作品の発する波動を浴びることになる。

その違いが、また新たな広がりを呼ぶのではないかと
少し期待している。

もちろん、この作品を目的に来られる方も、一度見たけど
また見たいという方も、大歓迎です。


Updates
  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff#264705 2017-07-25 13:48:25
Sun Aug 6, 2017
5:00 PM - 8:00 PM JST
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Venue
江古田にある喫茶店「Cafe FLYING TEAPOT」
Tickets
ワンオーダーお願いします FULL
Venue Address
東京都練馬区栄町27-7 榎本ビルB1 Japan
Organizer
鯉沼愛実監督『ささくれ』を観賞する会
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