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【概要】広がる三次元計測の可能性
SfM-MVS技術の出現により、考古学研究や埋蔵文化財保護への三次元計測の利用が進みつつあります。昨年に開催した第一回のワークショップは、様々な立場の多くの熱意ある方々の参加によって、現実的に導入可能な計測技術について、その可能性を共有することができたと考えています。その後、実際の研究や業務に利用が進んでおり、着実に利用者は増加してきています。興味深い試みや、利用に際して直面する課題なども蓄積されてきました。そこで、今回のワークショップは、前回同様、三次元計測の可能性を考え、有益な技術を共有することを目的とします。まだまだ私達も十分に技術を理解できてはいません。皆でよりよい利用を考えていきたいと思います。
【ワークショップの構成】 研究会とハンズオン
今回のワークショップでは、以下のように、情報の蓄積と共有のための研究会の部と、実際に作業して体験するハンズオンの部を設けます。
・研究会(情報の蓄積と共有)
・ハンズオン(SfM-MVSを用いた三次元モデル作成体験。初級編と中級編があります。)
【研究会】計測から利活用まで、情報の蓄積と共有を
簡便に三次元データが取得できるようになり、より多くの情報を取得できるようになってきました。伝統的な記録法に比べて三次元データはデータ量が多く、その蓄積や利活用についての課題も多くあります。また、よりよいデータを取得するための撮影方法や三次元モデルの生成についても、コツや考慮すべき事項が存在するでしょう。二日目の「問題解決セッション-ここが知りたいSfM-MVSのQ&A」では、皆さまが日頃SfM-MVSを用いて三次元計測をおこない、そのデータを利活用する際に、疑問に思っていること、解決したいと悩んでいる課題などについて、実際に会場で一緒に考え、解決していきたいと考えています。すでに疑問や課題を抱えている方は、ぜひ申し込みフォームのアンケート欄にご記入ください。もちろん、当日の質問も大歓迎です。
*研究会・情報交換会は、お子さまをお連れの方もご参加いただけます。研究会では「子連れ優先座席」を用意いたしますのでご利用ください。ただし、騒ぎ声など会の進行を妨げる場合等には、親子ともに一時的に退席いただき、落ち着かれてからお戻りいただく場合もありますので、あらかじめご了承ください。
【ハンズオン】必要としている人に三次元計測を
最近三次元計測の話をよく聞くけれど、実際には良くわからない、やってみたいけれど、機会がない、そういう方も多いかと思います。自分で体感することで、技術への理解が進むことも多いでしょう。是非本ワークショップにご参加いただき、体験してください。今回のワークショップでは、前回のご感想、ご意見を基に、以下の2つのハンズオンを計画しています。
今回のワークショップでは、前回のご感想、ご意見を基に、以下の2つのハンズオンを計画しています。ハンズオンでは講師は1名と,複数名のアシスタントがお手伝いします。
・初級編 9月2日午前
実際にSfM-MVSを体験していただくため、平城宮跡の復元遺構や考古資料を題材に、お持ちいただいたデジタルカメラとコンピューターで解析し、三次元モデルを作成します。ソフトウェアはAgisoft Photoscan (Pro/Standard) を利用します。商用のソフトウェアですが、お持ちでない方は体験版を使用します。
全く経験が無い方も、会の初めに開催する初級ハンズオンで技術の概要のイメージを持っていただき、午後からの発表を、より理解した形で聞いて頂けることを狙っています。
・中級編 9月3日午後
三次元モデル作成後のデータについて、位置座標やスケールの付加、GISでの利用などについて解説します。ソフトウェアはCloudCompare2.8.1(OSが32bitの方は2.6.2)、QGIS2.14を利用します。いずれもオープンソースで、事前のインストールが必要です。
・CloudCompare ウェブサイト(http://www.danielgm.net/cc/)
・QGISウェブサイト(http://qgis.org/ja/site/index.html)
■プログラム予定
2017年9月2日(土)
10:00-12:30 ハンズオン SfM-MVSをやってみよう【初級編】
・Agisoft PhotoScan(standard版)を用いた基本講座
・画像の撮影から三次元モデルの作成まで
13:30-17:00 研究発表
13:30-13:40 趣旨説明 金田明大
13:40-14:05 発表① 野口淳「石器の三次元計測と三次元形態研究」
14:05-14:30 発表② 金田明大「三次元計測とRTIによる土器計測・観察の可能性と課題」
14:30-14:55 発表③ 中村亜希子「データベース作成に向けた瓦当の三次元計測方法とその実践」
14:55-15:20 発表④ 山口欧志「遺物の微細痕跡の資料化」
15:20-15:30 休憩
15:30-15:55 発表⑤ 永見秀徳「石造物の三次元計測の作業フロー(仮)」
15:55-16:20 発表⑥ 及川謙作「陸奥国分寺の中世の五輪塔:三次元写真計測による復元と、五輪塔の造営背景」
16:20-16:45 発表⑦ 久保伸洋 「自治体での文化財記録作成の可能性」
16:45-17:10 発表⑧ 石松直 「震災復旧事業におけるSfM-MVSの利用について」
17:10-17-20 休憩
17:20-18:00 ライトニングトーク(各5分)
LT①石松智子 「石棺の三次元計測:現状記録と加工痕の可視化」
LT②岩村孝平 「先生!3次元計測は見学にはいりますか?」
LT③金田明大 「大変だったので仮想空間で伐採してみました。」
LT④木村龍生 「Sketchfabを活用した文化財三次元データの活用」
LT⑤永見秀徳 「九州文化財計測支援集団の活動」
LT⑥野口淳 「手軽さと精確さと使いやすさと:三次元で測ってからどうするの?」
LT⑦山口欧志 「計測データをマイクラにしてみたい」
18:30-20:30 情報交換会
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2017年9月3日(日)
10:00-12:00 問題解決セッション ここが知りたいSfM-MVSのQ&A
13:00-16:00 ハンズオン SfM-MVSをやってみよう【中級編】
・点群データへの座標の設定
・QGISでの表示
16:00 閉会
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【同時開催予定】子どものためのワークショップ
2017年9月2日(土)
13:30-17:30 「体験三次元!(仮)」(@平城宮跡資料館小講堂 定員10名)
*学齢期前の子どもは大人の付添いが必要
2017年9月3日(日)
10:00-12:00 「探検平城宮!(仮)」(@平城宮跡資料館小講堂 定員10名)
*学齢期前の子どもは大人の付添いが必要
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■参加申し込みの方法は?
※研究会の円滑な進行を図るため、事前申込み制のみとさせていただきます。事前申込みは,このウェブサイトの右側にある"チケットを申し込む"から手続きを行うことが出来ます。参加に必要な各種チケットをお申込みください。
また会場環境の都合上、ハンズオンセミナーは人数を50名に制限させていただきます。申し訳ありません。ハンズオンセミナーは定員を超過した場合、隣接別会場(ただし、講師は付きません)へのご案内を計画しております。この場合、適宜別売りの資料(各回¥300)をご購入下さい。
■持ち物と事前の準備
Windowsノートパソコン(Win7以上)をご持参下さい。講習内容はWindowsにて動作確認を行っております(MacやLinuxでご参加いただくこともできますが、講習内容が一部実行できない可能性がございますのでご了承下さい)。データ配布のため、USBポートの利用が必要となる場合もあります。
パソコンの設定変更等が必要な場合がありますので「管理者権限」でPCが扱えるようにご準備下さい。
■参加費
・研究会参加費(資料代込み): 1000円 定員200名
・研究会資料代(お土産用):500円
・ハンズオン参加費(資料代込み):各回500円(事前支払いのみ) 定員50名/回
・ハンズオン配布資料代(事前申し込み51番目以降の方、お土産用): 300円
・情報交換会: 3,500円(当日受付の場合は4000円) 定員200名
購入例:イベントすべてに参加する場合
・研究会参加費(資料代込み) ¥1000
・ハンズオン 初級編(資料代込み)¥500
・ハンズオン 中級編(資料代込み)¥500
・情報交換会 ¥3500
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・合計 ¥5500
■チケット購入に関する注意事項
研究会の円滑な運営を図るため、参加者の確認やご連絡および事前申し込み制を利用できるイベント運営サービスPeatixを利用いたします。ご理解ください。
チケット決済後のキャンセルは原則受け付けておりません。
(キャンセルされたい方はこちらをご参照ください。 Peatix Help | チケットをキャンセルしたい)
研究会参加申し込みは、Peatixでの事前申込み制と当日受付払いがあります。
ハンズオンはPeatixでの事前申込み制のみです。それ以外の対応は致しかねますのでご了承ください(ご購入の際にはPeatixへの登録またはログインが必要です)。
領収書の発行については、事前申込みの場合はPeatixへの支払いになりますので、以下Peatixでの取扱いをご参照ください。 Peatix Help | 領収書発行について
請求書の発行については対応できませんのでご了承ください。
<お問合せ先>
文化財方法論研究会 第二回文化財方法論研究会運営事務局
e-mail: tuboken2(at)buntubo.net (※(at)を@に変えてください。)
<主催>
文化財方法論研究会
<共催>
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所