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【緊急来日企画】「積極的平和」の提唱者ヨハン・ガルトゥング(6月13日東京)

「平和学の父」 ヨハン・ガルトゥング講演と映画『コスタリカの奇跡』特別上映会

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世界的に「平和学の父」として知られ、「積極的平和」の提唱者ヨハン・ガルトゥング博士の緊急提言新刊「日本人のための平和論」が6月7日にダイヤモンド社から出版されることを記念し、ガルトゥング博士が緊急来日します。6月13日東京都港区六本木ハリウッドビューティプラザにて、軍隊を1948年に撤廃し、社会福祉国家の道を選び、積極的平和国家作りにチャレンジしてきた中米コスタリカについての映画『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』(配給:ユナイテッドピープル)の上映と、ガルトゥング博士から「日本人のための平和論」をテーマに緊急提言します。


コスタリカから学べる「積極的平和」の姿勢とは?本来日本が目指すべき「積極的平和」のあり方についてなど、お話いただきます。ぜひまたとない機会に、「平和学の父」からのメッセージをお聞きください。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。


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【イベント概要】

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日時:2017年6月13日(火)19時から21時(開場18時30分)

料金:一般3,000円 学生2,000円

募集人数:100人

場所:ハリウッドビューティプラザ4F「ハリウッド化粧品 May’s Club」

(港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ 地図:http://bit.ly/2qyg4h2 )

(港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ 地図:http://bit.ly/2qyg4h2

※本会場は映画上映用の会場ではなく主に会議場であることを予めご了承ください。

主催:ユナイテッドピープル、国際平和映像祭

協力:ハリウッド化粧品、ダイヤモンド社

お申込み:Peatixより事前申込ください。当日券は残席がある場合に限り販売します。

クレジットカード決済ができない方はご予約を承ります。お問い合わせください。

お問い合わせ:ユナイテッドピープルまで http://unitedpeople.jp/contact


【プログラム】

1. 映画『コスタリカの奇跡』上映(57分)

2. ヨハン・ガルトゥング博士講演(40分)

3. Q&A(20分)



■映画『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』


世界には軍隊なしで国の平和を保ってきた国々がある。そんな数少ない国の一つで、1948年に常備軍を解体した国がコスタリカだ。コスタリカは軍事予算をゼロにしたことで、無料の教育、無料の医療を実現し、環境のために国家予算を振り分けてきた。その結果、地球の健全性や人々の幸福度、そして健康を図る指標「地球幸福度指数(HPI)」2016の世界ランキングにおいて140ヶ国中で世界一に輝いているのがコスタリカである。またラテンアメリカで最も安全とされている国でもある。


『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』は、1948年から1949年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、コスタリカが教育、医療、環境にどのように投資して行ったのかを詳しく説明する。アメリカでは公的債務、医療、そして軍事費が日増しに増大していっていることとは対照的だ。この映画は軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールや、ノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス・サンチェスなどの元大統領や、ジャーナリストや学者などが登場する。世界がモデルにすべき中米コスタリカの壮大で意欲的な国家建設プロジェクトが今明らかになる。


監督/プロデューサー:マシュー・エディー、マイケル・ドレリング

制作:ソウル・フォース・メディア、スパイラル・ピクチャーズ(制作協力)

配給:ユナイテッドピープル 原題:A BOLD PEACE

2016年/アメリカ・コスタリカ/90分,57分


■『日本人のための平和論』

ヨハン・ガルトゥング著 御立英史・訳 ダイヤモンド社刊 2017年6月7日配本 定価(本体1600円+税)


著者がはじめて日本を訪れた1968年から半世紀経った。

だが、この国が今ほどさまざまな危機にさらされ、苦しんでいるところを見たことがない、と著者はいう。

沖縄の米軍基地をめぐる日本政府と沖縄の対立は激しさを増す一方。中国とのあいだでは尖閣諸島(釣魚島)をはさんでにらみ合いが続き、韓国とは竹島(独島)、ロシアとは北方四島をめぐる対立がある。北朝鮮のミサイルの脅威も増すばかり。従軍「慰安婦」や南京事件など、歴史認識をめぐる対立には解決の糸口すら見あたらない。そんな状況に翻弄される日本が、著者には東アジアの孤児のように見えると言う。

日本を苦しめている問題の根本原因は何か。そうたずねられれば、まず米国への従属という事実を挙げなくてはならない。近隣諸国とのあいだで高まる緊張はその帰結であると、著者は言う。

そんななか、第二次安倍政権以後、安保関連法制定や集団的自衛権の容認など、安全保障をめぐる日本の政策が大きく変化している。憲法改正の動きもいよいよ現実のものとなってきた。著者は、この変化はきわめて危険なものに映ると言う。

ところが、メディアからは目立った政権批判がなく、言論空間では排外的な言説が幅をきかせ、市民感情のなかにも力による解決を容認する風潮が感じられる。

現政権への国民の支持が高いことを世界は総じて驚きの眼差しで見ている。なぜ日本人は現政権を支持するのか。著者は、日本人が代替案を知らないからだと言う。それ以外の方法を思いつかず、他に選択肢がないと思い込んでいるから、支持しているのだ、と。政治家が隣国との対立を放置し、切羽詰まると軍事力に頼ろうとするのも代替案を知らないからである。

だが、間違えてはならない。安全保障によって平和を得ることはできない。平和によって安全保障が得られるのだ。

著者は、本書で平和を実現するための代替案を提示する。

日本が米国に対して取るべき立場について、そして東北アジア諸国──2つのチャイナ(中国と台湾)

、2つのコリア(北朝鮮と韓国)、そしてロシア──との関係改善のために取り得る政策について、代替案を提示する。

これは日本人のための平和論である。


■ヨハン・ガルトゥング(JOHAN GALTUNG)

1930 年、オスロ生まれ。社会学者。紛争調停人。

多くの国際紛争の現場で問題解決のために働くとともに、諸学を総合した平和研究を推進した。長年にわたる貢献により「平和学の父」と呼ばれる。「積極的平和」「構造的暴力」の概念の提唱者としても知られる。自身が創設したトランセンドの代表として、平和の文化を築くために精力的に活動している。

1959年に国際的平和研究機関の先駆けとなったオスロ平和研究所(PRIO)を創設し、64年に「平和研究ジャーナル」(Journal of

Peace Research)を創刊した。93年にトランセンド、2004年にトランセンド平和大学(TPU)を創設。

国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、国連児童基金(ユニセフ)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)、欧州連合(EU)、経済協力開発機構(OECD)など多数の機関で委員やアドバイザーとして重要な役割を果たした。

大学等の教育機関では多くの学生を指導した。客員教授として訪れた大学は開発途上国から共産圏まで60近くに上る。日本では国際基督教大学、中央大学、創価大学、立命館大学で教鞭を執った。名誉博士、名誉教授の称号は14を数える。

平和や人権の分野で、ライト・ライブリフッド賞(“ もうひとつのノーベル賞

”、ノルウェー・ヒューマニスト賞、ソクラテス賞(ストックホルム)、ノルウェー文学賞、DMZ( 非武装地帯

)平和賞(韓国)、ガンジー・キング・コミュニティ・ビルダー賞(米国)など 30 以上の賞を受賞している。

著書は、『ガルトゥング平和学入門』『ガルトゥングの平和理論』『ガルトゥング紛争解決学入門』(いずれも法律文化社)等多数。


■ユナイテッドピープル株式会社について


ユナイテッドピープルは「人と人をつないで世界の課題解決をする」をミッションに、映画買い付け・配給・宣伝事業を行なっている。


所在地 〒819-0168 福岡市西区今宿駅前1-15-18 3F

設立日 2002年7月5日

代表者 代表取締役 関根 健次


■国際平和映像祭について


国際平和映像祭(UFPFF)は毎年国連が定めたピースデー9月21日に合わせて横浜で開催している平和がテーマの映像祭です。UFPFF 2017は9月18日(月・祝)にJICA横浜で開催。7月21日まで作品エントリーを募集中。