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T-Art Academy トークイベント 色彩と質感の地理学-日本と画材をめぐって―

Description
〜日本の画材の魅力とは? 環境と知覚に基づいた、芸術と文化における色彩と質感の問題をさまざまな角度から考察します〜



≪登壇者≫

中村ケンゴ×三木学×岩泉慧



絵画は色彩だけではなく、質感も視覚心理に働きかける重要な要素です。特に日本は、西洋圏に比べて質感に関する感性が豊かな文化だと言われています。PIGMENT(ピグモン)の壁面に色鮮やかに並べられた顔料の多くは岩絵具と言われる、主に日本画に使われる絵具で、光輝性を持った独特な質感があります。

こうした岩絵具をはじめ、和紙などの日本で使われてきた画材の魅力とは何でしょうか?

そして現代の芸術においてどのような価値があるのでしょうか?

しかし、美術大学や国内の美術業界における「日本画」の議論では、その特性について国際的な価値を説明することが困難になっています。一方で、ニュートンから始まる近代の色彩理論だけでも、世界各地で異なる色彩感覚や質感、配色体系についてすべてを論じることはできません。


わたしたちは、環境、知覚、認知、言語の絶え間ないフィードバッグによって文化圏特有の「色彩感覚」「質感感覚」を醸成しており、画材にもそれは息づいています。


今回のトークイベントでは、企画者の中村ケンゴを聞き手に、ソフト開発、デジタル技術を駆使しながらその謎に迫る色彩研究者、三木学を迎え、PIGMENTラボ所長であり、画材エキスパート岩泉慧の知見を仰ぎながら、文化を国境線で区切ることなく、地理的、風土的な意味での日本における色彩・質感感覚について考えます。

また、美術の問題だけにとどまらず、近年の認知科学の発展に伴う自動車、化粧品、ファッションまでを射程に入れた色彩・質感研究の現在にも迫ります。素材と感性、両面からの普遍的な議論を通して、日本の画材を狭義の「日本画」から解放してこそ、その魅力を世界に向けて伝えることができるのではないでしょうか。





<登壇者プロフィール>

中村 ケンゴ(なかむら・けんご)

美術家。現代社会を表象するモチーフから、美術史上のさまざまなイメージまでをも用い

たユニークな絵画を制作。国内外の展覧会、アートフェアに多数出品。展覧会、シンポジ

ウムなどアートプロジェクトの企画運営にもあたる。多摩美術大学大学院日本画専攻修了

。http://www.nakamurakengo.com/



三木 学(みき・まなぶ)

文筆家、編集者、色彩研究者、ソフトウェアプランナー他。独自のイメージ研究を基にし

た編集、執筆、ソフト開発、ライセンス・マネジメント等を行っている。

共編著に『フランスの色景』、『大大阪モダン建築』、ヤノベケンジ『ULTRA』(すべて

青幻舎)などがある。画像色解析システム『Feelimage Analyzer』(ビバコンピュータ株式

会社)で「マイクロソフト・イノベーションアワード2008 優秀賞」、「ソフトウェア・プ

ロダクト・オブ・ザ・イヤー2009」受賞。音楽自動生成スライドショーシステム

『PhotoMusic』ディレクター。「あいちトリエンナーレ2016」コラムプロジェクト『アー

ティストの虹-色景』ディレクター。



岩泉 慧(いわいずみ・けい)

画材ラボPIGMENT所長、京都造形芸術大学 講師、美術家。

2015年に絵画表現における膠使用方法の論文で博士号を取得。PIGMENTや京

都造形芸術大学にて膠を基点とした様々な画材の研究、指導を行いながら、物

質存在に関する作品により作家としても活動を続けている。

Sat Apr 29, 2017
2:00 PM - 4:00 PM JST
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Venue
PIGMENT TOKYO
Tickets
トークイベント FULL
Venue Address
東京都品川区東品川2-5-5TERRADA Harbor Oneビル1F Japan
Organizer
T-Art Academy
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