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【1/21Sat 福岡ときめきラボ】恋愛に蓋をしてしまった人の「ときめきスイッチ」を押す「ときめきラボ」開催!あなたの記憶を呼び起こすとっておきの作品はなんですか?

Description

その日、私は割と急いでいたんです。

出勤前に家の備品を買いたくて、天神の地下街を歩いていました。引っ越しを機にカーテンや食器を新調しようと思たのです。福岡に住み始めて10年以上になりますが、恥ずかしながらこれまで男性に振り回される生活をして来ました。気まぐれで、わがままで、甲斐性がなくて、でも優しくて、そんな人ばかり好きになって来たので、私が全てを合わせないとお付き合いが成立しないのです。

相手に合わせて引っ越したり、インテリアを変えてみたり、そんな生活を続けていたものだから、別れた後でも家の中に彼の残像があるようでした。

「こんな生活はいけない。自分のために自分の生活をしなければ」

いつしか私はそんな風に思うようになりました。


しかし、それは同時に「恋愛優先」から「仕事優先」に変わることを意味していました。


今は仕事が忙しいから仕方ない。

来週になれば少し時間ができるはず。


そうして、できるだけ恋愛のことを考えないように、考えて振り回されることのないようにしていたのかもしれません。誰も否定することのできない「仕事」という言い訳を使って、自分の心を守りたかったのでしょう。恋愛にセンシティブでいるには少し年を重ねてしまっているような気もしていました。

恋愛なんかでブレたくない。

そんな弱い自分を認めたくない。

だから自然と、いや、意識的に恋愛のスイッチをオフにして生活していました。


昼前の地下街は混み合っており、急ぎ足で歩くには私は少し苛立っていました。目的の雑貨屋に着くまでにはまだちょっと歩かなければならないし、買ったものを一旦家に置きに帰るとするとそうそうゆっくりと選ぶ時間はないかもしれない。また別の日にした方がいいかもしれないな、と足を止めたその瞬間、思いっきりタックルされたかのような衝撃が私を襲いました。

誰かに体当たりをされたわけではありません。香ったんです。昔付き合っていた人のつけていた香水の匂いが。

鼻から入って来た記憶は一瞬で脳に到達し、楽しかったこと、悲しかったこと、別れた日のこと全ての感情が一気に降りかかって来ました。

その重みに耐えきれず、私はしばらくしゃがみこんでいました。今まで考えないようにして来た恋愛に、こんなにもまだ執着があるなんて、認めたくありませんでした。ましてや消化したはずの、過去の恋愛に振り回されるなんて、時間の無駄と思うようにしていました。それなのに、偶然すれ違った知らない人が同じ香水をつけていたというだけで、こんなにも取り乱してしまう自分が情けなくて、惨めで、でもちょっとだけ愛おしいなとその時思ったのです。

「だめだ、やっぱり必要なんだ、恋愛は」

立ち上がった私の胸に残っていたのは、彼と出会ったばかりの付き合う前の感情でした。とても端的な言葉で表現すると『ときめき』というものなのでしょう。しかしその一言では言い表せないほどたくさんの感情の行き来があり、エピソードがあり、彼への思いを自分の中で温めていた期間に寄り添ってくれた多くの作品がありました。

「そうだ、今日は帰ったらあの本を読もう」

くるりと方向転換した私は、目的だった食器を買わずに家に向かいました。

大食漢だったあの人のために買い足した大きなお茶碗は、これからは煮物でも入れることにします。お揃いで買ったお箸も、1日ごとに使い分けてみたりしていいと思うんです。そうやって、彼の残像が日常の中に少しずつ溶け込んでいくことで、本当の意味で思い出を消化することができるのかもしれないと、根拠のない確信が芽生えました。


その日から、なんだか感覚が研ぎ澄まされているような気がしてなりません。

目に映る街並みは、それまでより少しだけ色鮮やかに見えるし、あの時衝撃を食らった嗅覚も、さらに洗練されて来たように思います。何より、ときめきを求める自分の心に蓋をせず、過去にも未来にも前向きになれたことで、仕事にもより一層打ち込めるようになった気がするのです。


あの日、忘れかけていた感情を呼び起こしてくれたのは、どこの誰かも知らない人のつけていた香水でした。とても強烈に記憶に結びつくものが「匂い」だったのですが、それから数珠つなぎに、片思いの時に聴いていた曲や一人の時間を持て余した夜に読んだ小説が次々と蘇って来ました。みなさんにもきっと、そんな「ときめき」スイッチを強引に押してくれるような作品があると思うんです。そして、そんな作品にはきっと私の想像を超えた素敵なエピソードがあるはずです。

みなさんの「ときめき」スイッチを押してくれる作品とそこに秘められたエピソードをご紹介いただけませんか?ご紹介いただく作品は、小説でも、音楽でも、映画でも、なんでも構いません。

久しぶりに会った友達に近況を報告するような、そんな気軽な気持ちで参加していただければ幸いです。

【概要】

日時:1月21日(土)

19:00 受付開始

19:30 スタート

21:30 終了

定員:20名様

参加費:1000円+1オーダー


【注意事項】

・参加者への他のイベント、セミナー、グループ、店、企業、その他への勧誘は固く禁じます。また、勧誘を見かけた場合はスタッフまでご一報ください。【お申込はFacebookページか問い合わせフォーム、もしくはお電話でもお受けします】

Sat Jan 21, 2017
7:30 PM - 9:30 PM JST
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Venue
天狼院書店「福岡天狼院」
Tickets
一般 SOLD OUT ¥1,000
CLASS天狼院プラチナクラス会員 SOLD OUT ¥500
Venue Address
福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階 Japan
Organizer
福岡天狼院
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