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「そもそも、社会課題という壮大なものに対して、単一のNPOや企業が単体で立ち向かっても、成果は上がらないのでは?」
この課題認識は、アメリカでは2011年に指摘され始め、集合的インパクト(コレクティブ・インパクト、Collective Impact)が提唱されました。
そして2016年、集合的インパクトへの注目が、日本社会にて急速に高まっています。
<日本社会における集合的インパクトを巡るトレンド>
・今年初めてYahoo!基金の東日本大震災復興支援にて「コレクティブインパクト型」が設定。
・今年9月に開催され大盛会となった「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016」でも、コレクティブ・インパクトは重要テーマの1つに。
・日本における社会的インパクト評価を推進するプラットフォーム「社会的インパクト評価イニシアチブ」が設立。
・「新公益連盟でもコレクティブ・インパクトを重視していく」と駒崎弘樹さん執筆のハフィントンポスト・ブログ記事にて6月に表明。
・前日本NPO学会会長の田中弥生先生もコレクティブ・インパクトについての解説記事を7月に執筆。
ゲームチェンジャーとは、日本ではまだあまりなじみがない言葉かもしれませんが、定義は「状況を一変する人や事象」であり、海外報道では Game Changer という用語が日常的に見られます。
社会や地域が持つ資源や潜在能力を再定義し、世の中を変えていくゲームチェンジャーが日本にもっと出現するには、どのような考え方や環境が必要なのか?
私たちは「ゲームチェジャー・スクール」にて、初回の4月以降、隔月で定期的に議論を重ねてきました。
この議論では世界の潮流や、学術的な基盤も抑えつつ、営利・非営利を問わず、実践現場に向き合う内容を重視しています。
<第5回ゲームチェンジャー・スクール:集合的インパクトをどう創るか?>
全6回のGCSのうち、第5回となる今回は「集合的インパクト(Collective Impact)をどう創るか?」について迫ります。
事業を一人で初めて、いわば個人化された事業を、セオリー・オブ・チェンジ (Theory of Change, ToC)の作成等を通じて、ようやく組織化するところまでこぎつけても、そこからどう「事業を社会化」し、「点ではなく面で世の中を変革」したらいいのでしょうか?
事業の社会化において、冒頭で触れたように日本において集合的インパクト(コレクティブ・インパクト)に注目が集まっています。そして、集合的インパクトの成功事例であるとホワイトハウスの2012年の白書 (Community Collaboratives Whitepaper) で紹介されたストライブ・トゥギャザー (StriveTogether) は、セオリー・オブ・アクション (Theory of Action, ToA) を定めています。
セオリー・オブ・アクションとは、セオリー・オブ・チェンジの発展形です。
ToAで実務においてどのような成果を出すためにどんなアクションをするかを、個別の団体だけでなく、課題解決や価値創造に取り組むステークホルダー全体での対話を通して定義・共有します。
300以上ともいわれるステークホルダーがStriveTogetherのシンシナティのネットワーク (Strive Partnership) に参加していますが、この集合的インパクトに参加するにあたり、いずれもセオリー・オブ・アクションに賛同しますとのサインを求められています。よって、セオリー・オブ・アクションなき集合的インパクトは臥龍点睛を欠くということになりかねないといえます。
第5回ゲームチェンジャー・スクールでは、「事業の社会化」を実現するために何が重要なのか、メンバー・講師全員で議論・対話を実施致します。
そして、1つの組織で社会変革に取り組む限界を超え、ステークホルダーが連携して社会変革を完遂する為の鍵を、日々、現場で実践に取り組まれる皆さんで掴み取る時間に出来ればと考えています。
<第5回のキーワード>
「事業の社会化」「エコシステム」「セオリー・オブ・チェンジ (ToC)」「セオリー・オブ・アクション (ToA)」「集合的インパクト」
過去の第1回から第4回に欠席された方も、第5回からのご参加が可能ですので、ご関心がおありの方は、ぜひお申し込みをご検討頂ければ幸いです。
全6回でお申し込み頂けました方には、過去の録画・資料をデータにて共有いたしております。
<ご参考:前回10/22のGCSの様子(会場: 英治出版内 Eiji Press Lab、恵比寿)>
前回10/22(土)の第4回のGCSでは、セオリー・オブ・チェンジ (Theory of Change, ToC) について、国際的に豊富な実績を持つCenter for Theory of Change (CToC) の方法論を本邦初で学びました。上記映像はCToC理事のディビッド・コルビー氏からのToCの解説があるビデオメッセージです。
GCSが終わってからの懇親会(写真は10/22のもの)も、好評です^^
起業家、財団関係の方、学生、ビジネスセクターの方等、多様なセクターのプレイヤーがカジュアルに対話を深め、まさに集合的インパクトが起こる土壌が育まれています。
<詳細情報>
<参考文献>
1. 開催日時: 2016年12月3日(土) 14:20開場、14:30開会、17:30閉会を予定
2. テーマ:
・第5回 2016/12/3(土) : 集合的インパクト(Collective Impact)をどう創るか?
<今後の開催予定>
・第6回 2017/2/18(土) : どうシステミック・チェンジ(Systemic Change)を興すか?
<これまでのテーマ>
・第1回 2016/4/16(土):ゲームチェンジャー入門
・第2回 2016/6/18(土):システミック・プロブレム(Systemic Problem)は何か?
・第3回 2016/8/7(日):個人が変革者になるには?
・第4回 2016/10/22(土): 「変革理論(ToC)とは何か? どう作成し、どう事業を組織化するか?」 (米国研究機関 Center for Theory of Change 公認)
3. 第5回(12/3)の進行:
14:20 開場
14:30 開会
14:35-15:50
「事業の社会化のポイントとは?」(解説と会場の対話を含む)
16:00-17:20
「ワークショップ:集合的インパクトをどう作るか?」
17:30 閉会
※定刻17:30に開会しますが、その後の時刻は目安であり、進行状況により変更となる可能性があります。
4. 講師:
川端元維(かわばた・もとい)
innovate with(イノベートウィズ)代表。社会課題解決を志す組織のパートナーとして、
NPOや社会企業の新規事業開発、NPO×企業のアライアンス推進を全身全霊で支援している。
大阪出身、同志社大学で社会学を専攻しながら、国際ボランティアNGO NICEの関西事務局の運営に参画。卒業後はカナダに渡り、NPOや社会企業で武者修行を行う。
帰国後、矢崎総業株式会社での法人営業・学校法人海陽学園でのキャリア教育・河合塾での新規事業開発というキャリアと並行し、米国NPO法人iLEAPの日本事業を推進。
2015年にフリーのゲームチェンジャーとして独立し、NPO法人ETIC.のMAKERS UNIVERSITY立ち上げや、株式会社インテリジェンスのDODAソーシャルキャリアフォーラムの企画など、人の変化から社会を変える事業開発を中心に活動中。
2015年にフリーのゲームチェンジャーとして独立し、NPO法人ETIC.のMAKERS UNIVERSITY立ち上げや、株式会社インテリジェンスのDODAソーシャルキャリアフォーラムの企画・立ち上げなど、人の変化から社会を変える事業開発を中心に活動中。
田辺 大(たなべ・ゆたか)
株式会社ゲームチェンジャーズ代表取締役。ウィキペディアの「社会起業家」を日本で初めて設定。中央大学法学部卒。東京工業大学大学院 Non Profit Management (NPM)コース博士後期課程退学。
北海道南西沖地震(1993)、阪神淡路大震災(1995)、東日本大震災(2011)の災害ボランティアに従事。自動車メーカー、外資系コンサルティング会社のPwCコンサルティングを経て、社会起業コンサルティング会社の有限会社フォレストを2003年に創設し代表(2016年4月1日に株式会社ゲームチェンジャーズに組織変更)。コンサルティングを行ったある社会起業は売上が2倍になり給与が5倍へ(事例)。障がい者就労事業であるオフィスマッサージ「手がたり」を運営。
自治体、市民団体、民間企業、財界等での講演多数。NHKや日経新聞等での報道多数。テレビ東京ワールドビジネスサテライト(WBS)番組初の社会起業家特集(2007)で紹介。SVP東京創業メンバー。ハーバード社会起業大会スタディプログラム共同企画運営者。日本NPO学会会員。国際市民セクター学会(ISTR)会員として今年6月にはスェーデンのストックホルム大会にて社会起業家の成長段階についての学会発表を行った。
※講師は、日々「世界と闘う」マインドセットで仕事をし続ける、ソーシャルイノベーションの国内外の潮流と現場に精通する実践者です。学びと挑戦のコミュニティを支える伴走者として、場をサポートします。
5. 想定される参加者:
・NPO、社会起業の経営者、マネジメント層やスタッフの方
・企業の中でイノベーション創出に取り組む、あるいは取り組む意志のある管理職、実務担当者の方
・社会を変える活動をコーディネート、支援されているCSR部署・財団・行政(自治体・中央官庁)・中間支援団体の方
・社会を変えていく仕事に関心のある専門家や表現者の方
・今後、ゲームチェンジャーとしてのキャリアを目指したい学生の方
ゲームチェンジャースクールでは、「変える人」「変える人と組む/支援する人」「変える人に続く人」が集まり、学び合いを深められればと思っています。
その為、年齢制限は設けておりません。
(テーマの性質上、20・30・40代の方の参加が多くなる可能性がございます。)
6. スクールの特徴:
①事業経営のためだけではなく、社会全体の変革に取り組む為のカリキュラム
②NPO・企業・行政等、多様な「現場」からの参加者によるケース共有
③実践を支え、支援し合う為の学びのコミュニティ
ゲームチェンジャー・スクールは、事業単体の経営手法をただ教え込む、既存の「講座」ではありません。
ゲームチェンジャー・スクールとは、いわば、NPO・企業・行政等、多様な「現場」からの参加者1人ひとりが、リアルな事例を持ち寄り、ともに、本気で社会システムを変えていく(Systemic Change)為の「学びと挑戦のコミュニティ」です。
NPO・企業・行政等、社会の多様なステークホルダー(利害関係者)の方々が参加されることで、セオリー・オブ・チェンジ(Theory of Change, 変革理論)や、社会的インパクト(Collective Impact)をワークショップにて身をもって習得し、受講した翌日から職場での実践に活かしていただけたらと思います。
参加者の皆さんには、「学びと挑戦のコミュニティ」への参加と、それぞれの現場での活動という「学習」と「行動」のサイクルを回しながら、ゲームチェンジャーとしての実践力を高めていって頂きます。
7. 参加者の効用:
(1) ゲームチェンジャーという現状突破の新しい視点を得られる。
(2) 市場の力を用いた社会課題解決のあり方について習得できる。
(3) 志が通う人々とのコミュニティに参加できる。
(任意参加ですが、Facebookグループ等のオンラインプラットフォームを開設予定です)。
(4) ワークショップなどを通して、ゲームチェンジャーの資質や市場メカニズムの日本の文脈における活用について、知見の開発に参加できる。
8. 主催: ゲームチェンジャーズ、innovate with (本スクールは両社の共同事業です。)
9. 会費と定員;
<①各回毎のご受講の場合>
社会人6,000円、学生4,000円。定員は 各回36名(先着順)。
尚、過去実施講座の録画・資料については、
ご希望の方には社会人3,000円、学生2,000円(各回)でご提供しております。
詳細は、お申し込み後に、Peatixのメッセージにてお問い合わせください。
<②6回全てご受講の場合>
社会人30,000円、学生18,000円。定員は 各回36名(先着順)。
※全6回の講座とコミュニティでの学び合い・相互支援は連続性がある為、全てご受講・ご参加されることをお勧めします。
なお、第4回以降の回を全てご受講を希望される方には、これまで実施した講座内容について、資料・録画を共有致します。
(社会人の方の場合、受講費用/スクール期間で検討しますと、2ヶ月おきの開講ですので、60日で5,000円として、1日100円以下という自己投資で受講が可能です。これも学びのゲームチェンジングです。)
【備考】
※社会人学生の方は社会人料金になります。
※6回全て受講される方の人数によって、各回毎受講の枠を調整する可能性がございます。
10. 第5回(12/3)の会場:
※都内会場で調整中です。
11. お申込: 本画面よりお申し込みください。事前予約制です。
当日会場では現金受付は行いません。
※コンビニ/ATMでの支払期限は申込みから3日以内となります。申込後3日以内に支払いされなかった購入チケットはキャンセル扱いとなります。うっかりして支払期限に間に合わない方も多く、確実なお申込のために、クレジットカード支払いをお願いします。万一3日以内に間に合わなくとも、残席がある限り、失敗にめげず、再度お申込をお願いします。
※各回毎ご受講・全6回ご受講いずれの場合も、ご購入後のチケットキャンセルは一切お受けしておりません。
※ご勤務先を宛先にした紙の領収書をご希望の方にご準備します。本画面の右の方にある「主催者へ連絡」ボタンより主催者へ直接ご連絡をお願いします。その際に「法人格を含めたご勤務先の名称」と「但し書き」をお教えください。当日の会場受付にてお渡しします。
※海外や離島など遠隔地からオンライン参加される方のために、会場参加でPCやタブレット端末を持参される方に、ワークショップ中、オンライン会議システムへの接続(インターネット回線は会場もしくは運営側にて手配)をお願いさせていただく可能性がございます。
※Facebookのイベントページもあります。
告知状況のご参照や、お仲間へのシェア用としてご活用頂けましたら幸いです。
【Q&A】 (順次加筆します。このスクールを皆様とご一緒に創って行きたいので、もしご不明の点や、ご希望等ありましたら、お気軽にお教えをお願いいたします。)
Q1. オンラインでの参加ではどのようにしてワークショップに参加するのでしょうか。
A1. オンライン参加の方がワークショップに入る時は、現時点の想定では、運営側が用意する端末を活用し、会場内のグループワークに参加頂く形を想定しております。
Q2. できれるだけ会場に行きたいと考えていますが、予定が合わないときは料金変更無しでオンライン参加に切り替えられるでしょうか。
A2. 可能です。
Q3. 前回申し込みで欠席の際にビデオ録画などあればなお嬉しいです。
A3. 欠席の場合、ビデオ録画での復習もいただける体制も用意します。
Q4. 第5回からの参加は可能ですか?
A4. 第5回からのご参加も可能です。
ご関心がおありの方は、ぜひお申し込みをご検討頂ければ幸いです。
*全6回でお申し込み頂けましたら、これまでの録画・資料をデータにて共有致します。
尚、第5回のみお申し込みの方にも、ご希望の方には過去実施講座の録画・資料を社会人3,000円、学生2,000円(各回)でご提供しております。
詳細は、Peatixのメッセージにてお問い合わせください。