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多くの「不便さ」が解消された日本。企業のもつテクノロジーや資産をサービス展開させるためには、旧来の明確な問題解決ではなく、多様性と組み合わせによる価値創造が必要です。そのひとつのキーワードが「リゾーム」的なプロジェクトの進め方ではないでしょうか。


リゾーム 【(フランス)rhizome】

1 根茎。茎でありながら一見根のように見えるものの総称。竹・シダなどに見られる。
2 現代思想で、相互に関係のない異質なものが、階層的な上下関係ではなく、横断的な横の関係で結びつくさまを表す概念。幹・枝・葉といった秩序、階層的なものを象徴する樹木(ツリー)に対していう。  出典:大辞泉


これまでのツリー型のチーム編成は、強固で推進力はあったでしょう。ただ、軌道修正やスピード感、多様な意見を取り入れることには難があるかもしれません。一方で、リゾームで進めるプロジェクトでは、まるで地下茎のように、個人同士がフラットに繋がり、有機的かつしなやかに作用しあいます。


BtoBビジネスが中心だった台湾のエネルギー大手企業、デルタ電子株式会社は、リゾーム型のプロジェクトで、その技術をBtoCのプロダクトに展開しました。「foop」と名付けられたコンシューマ向けの水耕栽培器は、販売開始からわずか5日間で初回生産分が完売するという売れ行きです。


インターネットで個人と個人が繋がり、今、IoTで個人とモノも繋がり始めました。同時に、生産者と消費者の境界線も曖昧になってきています。「個」をどうとらえるか、どう繋がりを作り、価値を生み出すか、今、企業が改めて向き合うべき課題でしょう。


「foop」プロジェクトのチーム編成や意思決定プロセス、コミュニティ醸成活動をなぞりながら、そして、大企業からスタートアップまで、さまざまなリゾーム型プロジェクトを知る& Co.の横石氏を迎えて、多くの企業が今やるべきアプローチとはいったい何なのか、一緒に考えませんか?


■開催日時

2016年6月30日(木) 15:30-19:00 (開場 15:15)


■プログラム

15:15 Open

15:30 Opening Talk - リゾーム型アプローチとサービス開発

(株式会社ロフトワーク プロデューサー 松井 創)

16:00 Guest Talk 1 - 「foop」プロジェクトに見るサービス開発プロセス

(デルタ電子株式会社 ジェネラルマネージャー IoT事業開発部 シェ・ユンホウ、株式会社ロフトワーク FabCafe LLP COO 川井 敏昌)

16:30 Break

16:40 Guest Talk 2 - リゾーム型プロジェクトと組織のこれからの形

(& Co.代表取締役 横石 崇)

17:10 Workshop

18:15 Networking

19:00 Close


■対象

・新規事業担当者

・既存技術の可能性を広げる開発プロセスに興味のある方

・事業責任者、R&D、商品企画・開発担当者、マーケティング担当者の方

・ダイバーシティのあるチームのデザインに取り組んでいる方


■定員

50名程度


■参加費

無料


■主催


■ご注意

・プログラムは予告なく変更される場合があります。

・参加者の皆さんのお写真は、後日公開するレポートなどに掲載いたします。

・応募状況により抽選になる可能性があります。

Guest Talk 1は、英語(日本語逐次通訳)で行います。


■スピーカープロフィール

シェ・ユンホウ(デルタ電子株式会社 ジェネラルマネージャー IoT事業開発部)
2001年に台湾エネルギー大手であるデルタ電子株式会社に入社。
ロサンゼルスと東京にてのビデオディスプレイ事業グループにてビジネス戦略立案、包括グローバル販売計画立案・推進。2008年からはソーラーインバーターのブランドビジネスを担当し、ドイツ駐在。グローバル市場拡大のためアジア地区とヨーロッパ地区を連携することでより合理的な管理体制を築く。2012年から日本に場所を移し、パワ-システムビジネスグループにて東アジア地域ビジネスヘッドを経た後、2014年から現在に至るまでIoT事業開発部にてジェネラルマネージャーを務める。


横石 崇(& Co.代表取締役) NHKなどで「若者がつくる未来」の象徴として取り上げられた、のべ1万人を越える参加者を誇る働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」代表。1978年生まれ。多摩美術大学卒業後、デジタル領域中心のプロデュース業務を経て、「TUGBOAT」グループ会社や「BENCH」などのクリエーティブカンパニーの取締役を歴任。2016年5月より「& Co.」を設立。WIRED[日本版]のコミュニティ・コントリビューター。旅する勉強会「ラーニングキャラバン」主宰。


松井 創 (株式会社ロフトワーク プロデューサー)
千葉大学で都市計画を学び、地域活性やまちづくり等のプロジェクトに学生時代から深く関わる。2012 年よりロフトワークに参加し、企業の新製品・新サービスのコンセプト策定、建築空間・コミュニティの計画からコミュニケーション戦略まで、新しい価値を生むためのプロジェクト・プロデュースを担当。


川井 敏昌株式会社ロフトワーク FabCafe LLP COO)
外資系企業にてクリエイティブ分野の人材コンサルティングサービスを提供する一方、メーカーとのブランド開発、商品開発のコーディネーターとして経験を積む。2006年にロフトワークに参加し、クリエイティブdivのリーダーとして大規模サイトやコンテンツ開発プロジェクトを手がける。その後、2009年より3年間シンガポールの広告代理店でデジタルストラテジックプランナーとしてアジアパシフィックのプロモーション企画を担当。2012年3月FabCafe参加のため日本へ帰国。