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■ タイトル

【堺三保 ハリウッド流映画脚本講座 シナリオの構造とは?】


■ 概要

「世界中からエンタテインメント業界を目指す若者が集まってくる南カリフォルニア大学、映画芸術学部。その大学院の必須授業になっている「映画シナリオの構造分析講座」について、堺三保さんのご厚意で日本で日本語で講義してもらえる……という有り得ないすばらしさがわかる人は、全員、受講すべし!」


■講義内容

物語には常に「起承転結」という構造が存在します。歌舞伎で言えば「序破急」となるでしょうか。

アメリカでは、一九七〇年代末に脚本家のシド・フィールドが、それを「発端・中盤・結末」の「三幕構成」(Three-act structure)として理論化し、今では多くの学校でそれを元にした授業が行われ、一つの「定石」として定着しています。

(このフィールドの著作は、日本では『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』、『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』(フィルムアート社)として出版されています)

フィールドによれば、優れた映画脚本はこの「三幕構成」がきちんとできていて、物語を構成する要素がすべてバランスよく配置されている、ということになります。

逆に言えば、この三幕構成のバランスが崩れてしまっている映画は、観客を混乱させたり、退屈させてしまう可能性が高いということになります。


さて、南カリフォルニア大学の映画芸術学部では、すべての生徒に対して、映画の構造を分析する授業が必修科目として与えられています。

この授業では、フィールドの理論をさらに詳細に分解し、映画を三幕八場(Three Acts, Eight Sequences)の構造で捉えることを、実例を交えて教えています。


今回の講座では、実際の映画作品を例にストーリーを解体し、物語全体がどういった構成になっているのか、見せ場はどこなのか、登場人物の葛藤はどこにあるのか、などを、この南カリフォルニア大学で教えられている「三幕八場構成」をつかって分析していこうと考えています。



講師:堺三保

63年大阪生まれ。作家/脚本家/翻訳家/評論家。評論・翻訳は、英米の娯楽小説、映画、テレビドラマ、コミックスが専門。テレビアニメのSF設定や脚本の仕事も多い。SF設定の近作はテレビアニメ『エウレカセブンAO』(毎日放送/BONES)、近訳書は『シン・シティ(1~4)』(フランク・ミラー著/小学館集英社プロダクション)。その他、『S-Fマガジン』、『映画秘宝』等の雑誌に寄稿多数。2007~2010年、南カリフォルニア大学映画芸術学部映画/TV製作科に留学。

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■ 日時

第一回 3/26(土)、18時30分~21時00分

第二回 4/30(土) 同上

第三回~第五回 未定


■ 場所

練馬区民産業プラザ・ココネリ 研修室

http://coconeri.jp/



■ 講義内容(予定)

第一回:単独主人公、ハッピーエンド「スター・ウォーズEP4 新たなる希望」

第二回:単独主人公、アンハッピーエンド「真夜中のカーボーイ」

第三回:多人数ドラマ「リトル・ミス・サンシャイン」

第四回:時系列がバラバラなドラマ「いつも2人で」

第五回:補遺(失敗している例や、連ドラの構造など)


※受講前に上記作品を鑑賞の上、講義を受けてください。


■講座受講料(会場費、講師へのお礼として)

1回につき1500円


■ 参考教科書

素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2


※注意、パート2のほうです。

※注意、パート2のほうです。あらかじめ読んでおくことをおすすめします。


■諸注意

当日、現金での受講受付をいたしますが、できるだけこのシステムを利用して申し込みしてください。

会場はペットボトルの持ち込みができますが、ゴミは各自で持ち帰ってください。

会場はペットボトルの持ち込みができますが、ゴミは各自で持ち帰ってください。

受講前にそれぞれの回の解析予定の作品を各自、視聴しておいてください。