You are looking at the older event information at Feb 1, 2016, 8:26:30 AM.
Back to event page
Changes made to event description

講演

「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?-」

13:00-14:30「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?-」

※いつもより開始時刻が30分早くなっています。ご注意ください。

14:30-15:00 自由討論


講師 

井上智洋 駒澤大学経済学部専任講師



定員 100名(先着順・入場料無料

※ご来場の際はナレッジサロン受付けで、シンギュラリティサロンに参加される旨、お伝え下さい。


講演概要

本講演では、人工知能(AI)の発達が経済に与える影響を議論する。

このような問題を論じるには、「汎用人工知能」(汎用AI)出現以前と以降に分けて考える必要がある。汎用AIは、人間の脳と同じように様々な知的振る舞いをこなすことのできるAIである。この世にはまだ存在しないが、2030年には開発の目処が立つと言われている。

もしそうであれば、2030年以降人間の仕事は急速に機械にとって代わられるようになるだろう。その時、一般的な労働者は食べていけなくなる可能性がある。

食べていけるようにするにはどういう政策が必要だろうか?その政策によって人々は遊んで暮らせるようになるだろうか?

他方、経済理論に基づいて分析すると、汎用AIを導入した国では経済成長率が絶えず上昇し続ける経済へ移行する。導入しない国ではこれまでと変わりなく経済成長率は横ばいとなる。この開きのことを私は「第二の大分岐」と呼んでいる。

19世紀の産業革命時に、蒸気機関などによる機械的生産を導入した欧米諸国と導入しなかったアジア・アフリカ諸国との間に経済成長に関する「大分岐」(ポメランツ)が生じた。それと似たようなことが21世紀に起きるのである。

日本が「第二の大分岐」の停滞路線ではなく上昇路線に乗るにはどうしたら良いだろうか?


主催


共催