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このイベントの開催目的は、サイクルスポーツ(自転車、トライアスロン含む)のレースやイベントで近年問題となっている落車事故について、自転車関連スポーツの指導に関わるコーチやイベント主催者、小売店関係者が一丸となって問題意識を持ち、落車事故発生時の応急処置対応から、安全管理、イベント運営保険、自転車保険についての情報共有・獲得する機会とする事です。
ここ数年、自転車競技大会や、サイクルスポーツイベント、トライアスロンレースにおいて新規参入者が増加し、イベント数は増加傾向にありますが、それに伴い重傷落車事故も増加傾向にあります。またそのような事故は、初心者だけにとどまらず、昨年3月には実業団トップカテゴリーの登録選手が、練習中に落車事故で亡くなるなど、発生状況や競技レベルに関係性なく発生しています。
そこで、的確な応急処置(ファーストエイド)をするための機会が必要となりますが、一般の救急救命講習では、心肺停止を想定しAEDを使った救命講習が一般的です。一方、平均時速が30km/h以上、最高時速も50km/hを超える事も珍しくないサイクルスポーツの落車事故では、体に大きな外力が加わって起きる、頭部外傷、頸椎損傷、骨盤骨折などを伴う場合が少なくありません。一般の救命講習を受けても、現場に居合わせた場合、どのように応急処置をしたらよいかわからない、できないという状況が、容易に想像できます。
そこで、「サイクルセイフティーサミット2016」では、以下3つの特徴でサイクルスポーツに携わるすべての関係者の安全意識の向上と、対応能力の向上を期待し、サイクルスポーツの垣根を越えた東京オリンピック以降のサイクルスポーツ文化の定着を期待するイベントとしたいと考えております。
1. サイクルスポーツ界以外からの安全管理を学ぶ
講師に著名な山岳ガイドや山岳医療に精通する医師を招き、ファーストエイドの基本講義からシナリオトレーニング実習を行います。登山界は、滑落転落等の外傷事故がサイクルスポーツ界よりも発生頻度が高く、しかも即座に救急車を呼ぶ事ができません。そのような状況でどのようにリスクマネジメントを行っているのか、対応能力を身につけているのかを学ぶ機会となります。
2. 実際に発生した事例を使ったシナリオトレーニング
一般的な研修では、ダミー人形とフィクションのシナリオで応急処置トレーニングを行います。サイクルセイフティーサミットでも、心肺停止からの蘇生トレーニングは同様に行いますが、外傷事例については、過去2年以内に発生したドクターヘリを要請した重大外傷を伴うシナリオを複数用意しております。また、傷病者役もその状況を知る人や、関係者が行うので実際の現場さながらのトレーニングを繰り返し行う事で、応急処置能力の向上が期待できます。
3. 安全対策の見える化
このような安全対策は、当然コストがかかります。既存の大規模イベントではコストをかけて安全対策が行われておりますが、小規模イベントやショップ主催の走行会などでは、予算の関係から安全対策にコストがかけられない場合も少なくありません。ただ、参加者には安全対策が当然行われていると思い参加し、あとから事故が発生した場合に、トラブルになる事も考えられます。そこで、本サミットに参加された、コーチ、ショップ関係者、イベンターの方には、参加証明となるステッカーとデジタルアイコンを発行します(別途発行手数料必要)。これらを店舗に貼る、HPに掲載するなどで安全対策を行っている事業者、自転車関係者ですよというアピールが可能で、ユーザーも安心して参加する事が可能です。
このイベントは、基本的にサイクルスポーツに関わる事業者を想定したイベントとなっておりますが、「仲間にもしもの事があった際に、自分で助ける能力を身につけたい」と考えるアマチュア自転車チームやトライアスロンチームの関係者も、参加可能です。
サイクルスポーツに携わるすべての関係者と一丸となって安全なスポーツにして行きたいと考えておりますので、ご参加お待ちしております。
サイクルスポーツサミット2016実行委員長
株式会社スマートコーチング 代表取締役 安藤隼人
【主催】サイクルセイフティーサミット(Cycle Safety Summit)実行委員会
【後援】日本トライアスロン連合
【協賛】株式会社 日本光電
東京海上日動株式会社
【開催日】2016年2月29日月曜日 8時30分会場 17時終了予定
【場所】船橋オートレース場
【内容】(1月18日時点での予定。都合により変更の可能性もあります)
○9:00-9:30
・サイクルセイフティーサミットを開催するにあたって
自転車・トライアスロン界の現状と問題〜各種統計データより〜
オープニングワークショップ①
「子供の落車対応」
講師 安藤隼人 株式会社スマートコーチング
アシスタント 須田晋太郎 白戸太朗
○9:30-10:00
・「山岳ガイドの安全管理」エベレストから日帰り登山まで
講師 近藤謙司 株式会社アドベンチャーガイズ
○10:10-11:20
・ファーストエイドの基本講義
状況安全観察、心肺停止
・「2015年国内サイクルイベントで発生した心臓疾患事例とAEDを使った心肺蘇生実習」
ツールド東北・ツールド沖縄・富士チャレンジでの事例に基づき
ダミー人形とAEDトレーナーを使った心肺蘇生訓練
講師 大城和恵医師
アシスタント 平泉裕医師 高山真由子看護師 百瀬道之(日本光電)山本健一
○11:30-12:00
・ワークショップ②
「国内クリテリウム大会で発生した複数落車事故に対する救護対応シナリオトレーニング」
レースディレクター・救護・立哨員の役割に別れ、落車発生状況動画から模擬救護
トレーニング
講師 須田 晋太郎
アシスタント 飛松 厳 安藤 隼人
○12:00 -12:30 昼食休憩 心肺蘇生自主練習
○12:30-13:15
・ファーストエイドの基本講義
法的責任、『3S+ABCDE』初期評価と蘇生、119番通報シミュレーション
救護オペレーションマニュアル等
講師 大城和恵医師 アシスタント 安藤隼人
○13:15-14:00
・ファーストエイドの基本講義
脊髄損傷・脳震盪・頭部外傷
・ワークショップ③
「マウンテンバイク全日本選手権で発生したドクターヘリ搬送事例」
レースディレクター・救護・立哨員・観客の役割に別れて救護対応トレーニング
講師 平泉裕医師
アシスタント 大城和恵医師 高山真由子看護師 安藤隼人 飛松厳
○14:00-14:30
・ファーストエイドの基本講義
ショック・熱中症・低体温・ドクターヘリ
講師 大城和恵医師 アシスタント 安藤隼人
○14:30-15:20
ワークショップ④
「国内クリテリウム大会で発生した発生したドクターヘリ搬送事例」他
レースディレクター・救護・立哨員・観客の役割に別れて救護対応トレーニング
講師 須田晋太郎 白戸太朗
アシスタント 平泉裕史医師 大城和恵医師 高山真由子看護師 飛松厳
○15:30-16:00
・エンデューロレースやサイクルイベントにおけるサポートライダーの役割について
「富士チャレ初導入したエンデューロのペースメイクライダーシステムについて」
講師 山本健一 ファンライド編集部
○16:00-16:30
・事業主が加入すべき損害賠償保険、レクレーション・イベント・事業保険について
渡邊氏(東京海上日動火災保険)
○16:30-16:45
フリーディスカッション
【講師・アシスタント紹介】(1月18日時点での予定。都合により変更の可能性もあります)
平泉裕 昭和大学医学部整形外科学講座
客員教授
日本整形外科学会専門医 日本体育協会公認スポーツドクター
日本トライアスロン連合メディカル委員 他
大城和恵 心臓血管センター北海道大野病院 北海道警察山岳遭難救助アドバイザー医師
日本登山医学会認定山岳研修実行委員兼講師 国際山岳医
2013年三浦雄一郎エベレスト登山隊同行 マナスル、マッキンリー登頂
近藤謙司 株式会社アドベンチャーガイズ 代表取締役 日本山岳ガイド協会国際委員長
国際山岳ガイド 商業登山を含めエベレスト7回登頂他8000m峰登頂15回他多数
安藤隼人 実行委員長 株式会社スマートコーチング代表取締役
日本体育協会公認自転車競技コーチ 日本登山医学会評議員
日本登山医学会認定ファーストエイド夏季研修終了
須田晋太郎 実行委員 シクロアカデミア事業部主任インストラクター
日本体育協会公認自転車競技コーチ
高山真由子 看護師 保健師 自転車実業団登録選手
ツアー・オブ・ジャパン医療班
飛松 厳 長元坊バイシクルツアーズ 国際マウンテンバイク協会ICP
Level2インストラクター
日本登山医学会認定ファーストエイド夏季研修終了
【参加証明発行】
本サミット参加コーチやショップ関係者には、安全対策に意識のあるセイフティーコーチ、セイフティーショップとして、実行委員会認定の参加証明ステッカーとデジタルアイコンを発行します(別途手数料必要)。アイコンに記載されている年内は、ステッカーを店舗に貼ることが可能で、お客様へ安全管理意識の高いコーチやショップというアピールに使っていただけます。同様にデジタルアイコンはHPなどWeb媒体に掲載可能です。
【実行委員事務局】
株式会社スマートコーチング内
新宿区四谷4−18高橋ビル地下1階
TEL 03-5925-8643 info@smart-coaching.jp