UX（ユーザーエクスペリエンス）という言葉はここ数年ですっかり普及し、バズワードとも言える状況です。しかもその定義はいつも曖昧で、人によって意味するところが異なり、ディスコミュニケーションの要因にもなっています。

このイベントでは、UXコンサルティング歴15年のソシオメディアが、いったい今、UXというキーワードがどのような広がりを見せているのか、実務者やマネージャーはそれらをどう捉えればよいのかについて、参加者メインのフリーディスカッションを通してメタ視点でまとめます。

＜対象者＞

・UXという現象、UXというテーマ自体についての現況を把握したい方

・UXについて良いことも悪いこともざっくばらんにディスカッションしたい方。
・UXに関して日頃思っている素朴な疑問、主張、悩み、課題、問題提起、他の人の考えを聞いてみたいことがある方

・UXに関する取り組みを行っている実務者やマネージャー

＜タイムテーブル＞
・17:30 開場
・18:00 - 18:40 トーク 1.「UXとデザイン まとめ」（ソシオメディア 上野 学）
・18:40 - 19:20 トーク 2.「UXとビジネス まとめ」（ソシオメディア 篠原 稔和）
・19:30 - 20:50 フリーディスカッション（トピックを皆さんから予め募集します！）
・21:00 - 21:45 交流タイム（ドリンク有）


フリーディスカッションのトピックを募集します！
UXに関して日頃思っている素朴な疑問や主張、悩み、問題提起、課題、他の人の考えを聞いてみたいことはありませんか？
お申し込み時に書いていただけると、その中からいくつかをフリーディスカッションのトピックとして取り上げます！


＜講演概要＞

■トーク 1
「UXとデザイン まとめ」（40分）
UXという言葉は2000年代半ばにはすでにバズワードでしたが、その後もますますバズ度を増しており、世間では色々なニュアンスで用いられています。もはやUXを単純に定義することはできないでしょう。これまでUXコンサルティングの現場で様々な「UX」に接してきた立場から、主にデザインテーマとしてのUXについて、その混迷と包括範囲を明らかにします。

・UIデザインとしてのUX
・デザインプロセスとしてのUX
・サービスデザインとしてのUX
・デザイン組織としてのUX

■トーク 2
「UXとビジネス まとめ」（40分）
UXに関わる考え方や活動をビジネスの中核に据えて、

イノベーションのための企業戦略に活かそうという動きが、世界的な潮流になっています。この流れに対して、欧米・アジアの牽引者たちとの交流や国内での実践を通じて明らかになった「ビジネスにおけるUXの現在」を総括し、ビジネスを牽引するために必要な「UX戦略」の道筋と方策について提言します。

・B2BではCX？、経営者にはデザイン思考？
・UXツール企業の隆盛が市場発展の条件
・ビジネス戦略で自明化した2015年のUX
・インダストリー革命の鍵をにぎるUX組織

＜スピーカープロフィール＞

上野 学
ソシオメディア株式会社　取締役
UXデザインコンサルタント／インタラクションデザイナー／ユーザーインターフェースデザイナー／グラフィックデザイナー／ユーザビリティエンジニア／プログラマー。
各種ウェブアプリ、モバイルアプリ、デスクトップアプリ、エンタープライズアプリなどの、コンセプト設計、ユーザーインターフェース設計、およびユーザビリティコンサルティングを数多く経験。ソシオメディアのデザインコンサルティングメソッド開発を担う。主な監訳書に『デザイニング・インターフェース』がある。




篠原 稔和
ソシオメディア株式会社　代表取締役
「User Experience Design Consulting」を標榜する、ソシオメディア株式会社の代表。自らも、企業組織やチームへのコンサルティング活動やITスタートアップでの経験を活かし、UXやITとデザインに関わる包括的な専門性を用いながら、企業のイノベーションに向けたUX戦略コンサルティング活動に注力している。
2005年より、DESIGNとITとを横断的に探求する「DESIGN IT! Conference / Forum / magazine」、2014年より、UXを企業戦略の中核とするテーマを探求する「UX戦略フォーラム」を、それぞれ主宰。欧米の最新動向や研究動向を紹介しながら、日本のUX市場の拡大のための活動に従事している。
また、NPO法人 人間中心設計推進機構の理事、UXPA Japan のプレジデントなどを歴任。最新の監訳書に『ユーザーエクスペリエンスの測定 – UXメトリクスの理論と実践 -』（東京電機大学出版局、2014年11月）がある。