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3331熱中教室(2015夏) 8/22,8/23

「なるほど、わからん」を楽しもう。 「3331熱中教室」第三回開催のおしらせ
Description
2014年夏、2015年冬に実施された「大人の集中講義」がまた帰ってきました。
「もしも私が学長になったら、この人の講座をぜひ開講したい!」という妄想を実現するこのイベント、第三回の講師人選を行う委員長は土曜日はクマムシ博士でおなじみの堀川大樹さん、日曜日は美術ライター・エディターの橋本麻里さんです。
「『なるほど、わからん』を楽しもう」はそのままに、先生方のディープで刺激的なお話を聞きたい人は土日に3331に集合です!!(副委員長 八谷和彦)
参考
2014夏の3331熱中教室 http://peatix.com/event/46458/view
2015冬の3331熱中教室 http://peatix.com/event/68818/view
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8月22日土曜日 ◯委員長あいさつ 堀川大樹(クマムシ博士)
21世紀は生命科学の世紀と言われます。これを表すかのように、21世紀に入ってからの生命科学の発展は凄まじいものがあり、社会を大きく変容させています。今回の熱中教室では、クマムシ博士が今もっとも気になる3名の生物学者に講義をしていただきます。合成生物学がご専門の谷内江望さんにはDNAを利用した最新技術をご紹介いただき、エキサイティングな分子生物学研究の最前線について熱く語っていただきます。ゲノムワイドアソシエーション解析がご専門の鎌谷洋一郎さんには遺伝子と病気の関連について、現在までの研究成果とともに、これらの研究知見から人々がどのように恩恵を受けていくかなど、社会との接点も含めてお話しいただきます。クマムシの生物学がご専門の鈴木忠さんには、道端のコケにいる「オニクマムシ」とよばれるクマムシを通して、ある生物に名前を与えるという生物学の根源的な議題について解説していただきます。他ではまず実現しないこの豪華ラインナップの講義を、どうぞお見逃しなく。(堀川大樹)

1限目(13時〜14時半) 谷内江望『DNAバーコードを利用した超高速生物学』
2限目(15時〜16時半) 鎌谷洋一郎『ヒトゲノムとありふれた病気の研究と社会実装の可能性について』
3限目(17 時〜18時半) 鈴木忠『クマムシ分類学:オニクマムシについて』
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8月23日 日曜日 ◯委員長あいさつ 橋本麻里(日本美術ライター)
「3331熱中教室」、初回は講師役を務めましたが、今回は委員長としてまず何より自分が講義を聞きたい、そして多くの方にその魅力を知っていただきたいプロの研究者お三方に登板をお願いしました。
「世界ふしぎ発見」などでお馴染みのエジプト考古学者、河江肖剰さんにはピラミッド研究の最前線を、地道な東北復興活動に取り組んでいる科学史(和算)がご専門の佐藤賢一さんには、江戸時代最高の和算家・関孝和が構築した理論「角術」について、関連諸分野の知見を美しい映像と共に紹介されている地理学の小口高さんには、「地形ブーム」の先にある、目での観察とコンピュータでの分析を組み合わせた地形理解の方法をテーマに、お話しいただきます。
いずれも文系的なセンスと理系的なセンスを総動員して立ち向かわなければならない、ユニークな講義になるでしょう。どうぞふるってご参加下さい。
(橋本麻里)
1限目(13時〜14時半) 河江肖剰『ピラミッドを巡る戦い』
2限目(15時〜16時半) 小口高『目と数値でみる地形:地形ブームと地形ギーク』
3限目(17 時〜18時半) 佐藤賢一『和算と測量術 〜正多角形の誘惑〜』

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※生授業が主眼の企画なので、授業内容のニコ生、Ustなどはしません!!

以下、授業概要です!
土曜日の講義
《1限》(13時〜14時半)
谷内江 望(やちえのぞむ)
東京大学先端科学技術研究センター ・准教授
『DNAバーコードを利用した超高速生物学』
【講義内容】
本講義ではDNA分子構造の発見を契機としたDNA分子生物学隆盛の歴史60年を一気に走りながら解説し、人類が自在に操作し合成できるようになったDNA分子をバーコードとして利用して多様な細胞や分子の振る舞いを超高速に追跡する生物学について説明する。細胞内タンパク質間の相互作用を同定する遺伝学の手法や最近登場したゲノム編集技術などについて具体的に触れながら、一見小難しそうに見える生物学がシンプルなロジックと簡単な実験操作の組み合わせで成り立っていることを身近に感じて頂けるように努力して講義する。


《2限》2限目(15時〜16時半)
鎌谷 洋一郎(かまたによういちろう)
理化学研究所 統合生命医科学研究センター 統計解析研究チーム チームリーダー
『ヒトゲノムとありふれた病気の研究と社会実装の可能性について』
【講義内容】
ヒトのありふれた病気(common disease)とゲノムとの関係について、わかりやすく説明する試みです。スライドでの講義とさせていただきます。この10年間で、ヒトゲノムと糖尿病、気管支喘息、癌などといったありふれた病気の関係についての研究が大きく進みました。また、ヒトゲノム情報を扱う民間企業なども出現し、欧米ではゲノム情報の取り扱いについての法制化も進んでいます。ところが、肝心要の研究を進めてきた核となる研究者たちは、未だ社会実装に前向きではありません。その周辺について。

《3限》(17 時〜18時半)
鈴木 忠(すずきあつし)
慶應義塾大学医学部・准教授(生物学)
『クマムシ分類学:オニクマムシについて』
【講義内容】
オニクマムシは普通種として世界中に分布し、日本においてもクマムシ好きな小中学生たちがよく観察している。ところが、この普通種には正式な学名がいまだに付いていない。それはどういうことか?動物を命名するという行為およびクマムシ分類の現状を概説し、日本のオニクマムシが何者なのかを考える。

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日曜日の講義
《1限》(13時〜14時半)
河江肖剰(かわえゆきのり)
エジプト考古学者
『ピラミッドを巡る戦い』
 この講義では、本当の意味で、私が行っているピラミッド研究の「際」の話をします。先行研究についても話しますが、通常の一般向けの講演とは異なり、起承転結のストーリー展開はなく、結論はぼやけたままです。ただ、そこには現在進行形の熱気があります。
 私たち、米国古代エジプト協会のメンバーが、1980年代に行ったギザ台地のマッピングによるデータと、最新の3D計測調査によって得た新たなデータをいかに統合していくか。現在発掘している「ピラミッド・タウン」の情報と、ケルン大学による「ジェドフラー王の水の山」の発掘によって得た情報、さらにソルボンヌ大学とシカゴ大学の発掘によって見つかった「ワディ・エル=ジャラフ」のパピルスなどをいかに結びつけるか。ギザの三大ピラミッドが造られた4500年前の歴史を巨視的な視点で再構築します。
 現在の考古学は総合科学の様相を呈しており、複合的に調査を行っています。講義では、学術的な話だけでなく、政治的、経済的、メディア戦略、産官学を纏めるマネージメントを含めた現場の裏についても赤裸に語ってみようと思います。

《2限》2限目(15時〜16時半)
小口高(おぐちたかし)
地形学者・東京大学空間情報科学研究センター教授
https://twitter.com/ogugeo
『目と数値でみる地形:地形ブームと地形ギーク』
  最近、地形が大きな注目を集めています。地形は地理や地学の分野では研究の対象、農業や林業の分野では利用の対象、土木や建設の分野では開発の対象となってきました。しかし近年は、「ブラタモリ」の影響などもあり、人と自然の共存や地域の歴史の背景として地形を取り上げる機会が急増しています。地形の研究に長年携わってきた演者には、昨今の「地形ブーム」がうれしく感じられます。
 地形は肉眼で観察でき、歩いて感じられる対象であるため、地形学者は現地での観察や記載を積極的に行ってきました。一方で、地形を数値化してコンピュータで分析する研究も発展しており、これを行っている「地形ギーク」が世界各地にいます。本講演では、目での観察とコンピュータでの分析を組み合わせることにより、地形の理解がどのように進むのかを具体例に基づいて述べます。東京の台地を刻む谷、山地のV字谷、日本と合衆国の扇状地などを取り上げる予定です。

《3限》(17 時〜18時半)
佐藤賢一 (さとう けんいち)
電気通信大学情報理工学研究科 准教授
『和算と測量術 〜正多角形の誘惑〜』
江戸時代の数学(和算)の歴史を研究している佐藤です。
今回のこの講義では、和算家として最も著名な関孝和(?〜1708)が構築した理論「角術」を中心にして、関連する測量術の話題を、当時のヨーロッパのそれらと比較しながら紹介もします。テーマとする「角術」は簡単に言うと、正多角形(正3角形〜正20角形)の内接円・外接円の半径を求める問題です。問題そのものは非常に簡単なのですが、解法は今見てもかなり複雑です。関孝和はどのようにしてこの解法を導いたのか、そして意外な観点から測量術との比較もできそうだということで、日本だけにはとどまらないヨーロッパの技術も交えた講義内容にしたいと考えています。
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以上になります。私も全講義参加します!皆様のご参加をお待ちしております!

(副委員長※ 八谷和彦)

※副委員長の仕事は会計周りおよび機材セッティングなどです。


Event Timeline
Updates
  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff 2015-08-11 01:47:40
Aug 22 - Aug 23, 2015
[ Sat ] - [ Sun ]
1:00 PM - 6:30 PM JST
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Venue
Tickets
土曜日1谷内江望先生 ¥1,800
土曜日2鎌谷洋一郎先生 ¥1,800
土曜日3鈴木忠先生 ¥1,800
日曜日1河江肖剰先生 ¥1,800
日曜日2小口高先生 ¥1,800
日曜日3佐藤賢一先生 ¥1,800
Venue Address
東京都千代田区外神田6丁目11-14 Japan
Organizer
八谷和彦
193 Followers
Attendees
158 / 210